毎回、読者の悩みに対して「すぐに始められる実用的なアドバイスをしてくれる」と人気のこの連載。今回は「お疲れ顔」ケアについての質問に牧野先生に答えてもらいます。
Q
先日、美容院で自分の顔を直視した時に「なんかやつれて見える」って感じて大ショック! 特に忙しい日が続くと、肌のくすみやたるみがひどくなる気がします。簡単にいつでもできるようなスキンケアはありますか?
A
ふと鏡を見たときに「顔がやつれてるかも?」って感じたり、「なんだか今日、疲れてない?」って人から言われると、気分が滅入るものですよね。
そこで、誰でも手軽に取り入れられるクイックケアとして挙げられるのが
「メイクの上から使える高保湿ミスト」
外出先やオフィスで、肌の乾燥やくすみが気になったときに即効性があり、メイクの上からでもムラなく潤いを与えられます。
使い方のコツとしては、
●顔から20cmほど離して、円を描くように2~3プッシュ。
●ミストを浴びた後は、手のひらでやさしくハンドプレス。これで保湿成分が肌にしっかり密着し、ツヤやハリがよみがえります。
また、香り付きのミスト(ローズ、シトラス、ハーブなど)は気分転換にもおすすめ。午後の「くすみタイム」や、エアコンで乾燥した時、会議や人と会う前の“お直し”にもミストは便利です。
ミストの選び方としては
●ヒアルロン酸やセラミド配合の高保湿タイプ
●アルコールフリーで肌にやさしいもの
●持ち運びやすいミニサイズ
ポイントとしては、ミストを使う前にティッシュで軽く皮脂を押さえておくと、よりみずみずしい仕上がりになります。

このほか疲れ顔対策のおすすめアイテムとしては
アロマロールオンで「香りのスキンケア」
これは、精油をブレンドしたスティック状のアイテム。香りの力で心身をリフレッシュしながら、肌や表情にも良い影響を与えてくれます。
おすすめの使い方としては
①こめかみ、耳の後ろ、手首、デコルテなどにコロコロと塗布。
②香りを深く吸い込みながら、目を閉じて3回ほど深呼吸。
柑橘系(オレンジ、グレープフルーツ)は気分を明るく、ラベンダーやゼラニウムはリラックス効果が高く、ストレスでこわばった表情筋もほぐれやすくなります。
アロマロールオンは小さくて携帯しやすいので、バッグやデスクに常備しておくと便利。人と会う前や、午後の「ちょっと疲れたな」というタイミングにぴったりです。香りが脳に伝わることで、自律神経のバランスが整い、血行が促進されます。しかも緊張やストレスが和らぐと、自然と表情がやわらぎ、顔色も明るくなります。
こうしたアイデアを上手に取り入れて、忙しいときでも肌や気分をリセットしてみてください。

牧野 潤 / Jun Makino, MD.
JSKINクリニック代表 形成外科専門医
慶應義塾大学医学部 形成外科 助教
日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
日本再生医療学会
日本乳癌学会 正会員
2015年3月 慶應義塾大学医学部卒業
(在学中にシンガポール国立大学医学部留学)
2015年-2017年 株式会社ボストンコンサルティンググループ勤務
2017年-2019年 都内総合病院にて初期臨床研修修了
2019年4月 慶應義塾大学医学部 形成外科教室入局
慶應義塾大学病院形成外科及び医局関連病院(埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科、太田記念病院形成外科など)にて勤務
2023年4月より 慶應義塾大学医学部 形成外科 助教(日本形成外科学会専門医)
2024年6月 慶應義塾大学病院美容医療外来 立ち上げ
現在に至る
JSKINクリニック
03-6820-0627
東京都中央区新富1-15-3 新富・ミハマビル5F
https://jskinclinic.com/

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2025.12.20