長崎・五島列島の豊かな自然に抱かれ、海と空がひとつに溶け合うような静寂の時間を味わえる「五島リトリート ray by 温故知新」。五島のシンボル「鬼岳」の噴火により形成されたとされる溶岩海岸を見下ろす高台に佇んでいます。
島ならではの手つかずの景観、清らかな海風、どこか懐かしさの漂う人々の温かさ……。旅人を優しく迎え入れてくれるこのスモールラグジュアリーホテルは、2026年2月から全26室の露天風呂が待望の温泉として生まれ変わります。宿の長が長年描いてきた「五島の恵みをより深く体感する宿」の姿が、さらに鮮やかに結実します。滞在そのものが、島の豊かさに浸る体験へと昇華します。
五島列島で唯一、自然に湧き出る高温自噴泉「荒川温泉」。1856年(安政3年)、島の西岸・荒川の地で発見されたこの湯は、漁師たちに愛され、長い時を経て島の宝として受け継がれてきました。その湯は、水平線を望む露天風呂へと運ばれ、新たな物語を静かに紡ぎます。海と湯、そして島の時間が静かに交わる、五島ならではの温泉体験を堪能してみませんか。

客室に満ちる湯気の向こう、水平線がゆるやかに光を放ちます。朝は海から生まれる光に包まれ、夕暮れには茜に溶ける海を眺め、夜は星々の瞬きと波の音に抱かれて。好きなときに、好きなだけ、湯に身をゆだねることができる幸福感。海と湯がひとつになる、五島ならではのひとときです。
荒川温泉の湯は、やさしい塩分が肌に薄い膜をつくり、湯冷めしにくく、身体の奥まで静かに温めます。湯上がりの肌はしっとりとやわらかく、風の音さえ澄んで感じられるような、深い安らぎが訪れます。

五島リトリート ray by 温故知新の内装設計とデザインを手がけた橋本夕紀夫氏がテーマに掲げたのは「The view」。どこまでも続く美しい海景、身体を包み込む海風。鐙瀬ならではのダイナミックで雄大な自然が主役となるようなデザインが、館内にちりばめられています。
ゲストルームは、水平線に包まれるかのような、パノラミック・オーシャンビュー。ときに雲の切れ間から差し込む光は、天使のように心を洗ってくれます。昔の人も眺めていたであろう悠久の劇場を、24時間露天温泉風呂からも眺められます。4名定員の広めの部屋からひとり旅向けまで、4タイプのお部屋が用意されています。
2023年度グッドデザイン賞、インテリアプランニングアワード2023最優秀賞を受賞。ミシュランガイド2025ホテルセレクションにて、1ミシュランキーとして2年連続掲載されました。

温泉となった露天風呂から望む五島の海と空は、訪れる人の心を静かに解きほぐし、この地が持つ本質的な魅力をそっと語りかけてくれます。宿の長の思いと五島の自然が重なり合う、さらに深化した五島リトリート ray by 温故知新での時間を、ぜひあなた自身の五感で確かめてみてください。
五島リトリート ray by 温故知新
長崎県五島市上崎山町2877
0959-78-5551
https://goto.by-onko-chishin.com/
text:KAZUMI KAWAKAMI
2026.01.24