今ではアンチにも感謝
ヘコんで這い上がって、自分軸の美を確立
突如GENKING.としてメディアに登場し、光の速さで一世を風靡。
そこから紆余曲折を経て、田中佐奈として生まれ変わった現在の美しい姿にクローズアップ。今回は自己投資&ブランディングについて、SENLY主宰の植松晃士とのスペシャル対談・第3回目をお届けます。
悔しさが、人をキレイにする(佐奈)
佐奈:私にはアンチもいますけど、常にSNSでどんな人が自分のアンチなのかを見に行くのね。そうすると、だいたいキラキラしてないの。人の妬み、嫉み、僻みって、本当は自分がそうなりたいと思っている気持ちの裏返し。そんなこと言ってる前に、ツメでも磨きな!って、いつも思うんです。
植松:ツメでも研ぎな!ってね(笑)あえてアンチのひとのSNSも見ているんだね。
佐奈:私、エゴサするんです。
植松:精神的にヘコむことはないの?
佐奈:ヘコんでまた、そこから這い上がるんです。私は言われたほうが強くなるタイプ。逆にアンチにも感謝です。アンチがいるから、今の私がいる。人って褒められているだけだと、伸びないから。悔しさが、人をキレイにすると思う。
植松:不死鳥マインドじゃない!
佐奈:ただ最近、アンチが減ってきているから、ちょっと自分の旬が終わっているなって(笑)
植松:そうなの? すごいメンタルが強いよね。エネルギッシュ!それを糧に美を磨くのね。糧に切り替えられる、ポジティブさが大事ってことですよね。
佐奈:職場や友達関係とか、みんな生きていたら悩みがあると思うんです。自分の人生を、関係のない他人にとやかく言われても、私の人生は崩せないわよって思っています。
植松:その佐奈ちゃんのメンタルがファッションと美容に表れているんだね。一日たりとも手が抜けないというか、自分が自分であるための仕上がりなんだね。
佐奈ちゃんは、不死鳥マインド!(植松)
佐奈:どこに出会いがあるか、分からないですからね。私は10代の頃からコンビニに行くときにも、髪をコテで巻くタイプ。それが苦じゃないんです。
植松:佐奈ちゃんにとっては、コンビニもステージなのね。
佐奈:部屋着も30着くらいあるんですけど、部屋着ひとつにもこだわりがあるんです。
植松:“24時間体制”で、佐奈でいる。キレイになるためには、イメージの設定づくりが大事なんだね。
背伸びが人を育てることもある(植松)
佐奈:私、15歳で東京にオーディションに行くとき、親は芸能界に入ることに反対していたんです。当時、自由席の新幹線で向かうとき、「お金がなくても、グリーン車ぐらいに乗れなきゃ売れないぞ!」と言われたことが、今でもすごく頭に残っていて。それ以来は、仕事をがんばった自分へのご褒美にグリーン車にしてます。あ、たまに飛行機はエコノミーに乗るときはあります。
植松:ごめんあそばせ。ないです!
一同爆笑。
植松:でもその背伸びが、自分を育ててくれたんだよね。
佐奈:そうなんです! 自分への投資、ブランディングなんです。
植松:物に育てられるって本当にあるから! 高いから買わないとか、いつか買おうと言っている間に、もう似合わなくなってしまうんだよね。勢いもなくなっちゃう。そんなこと言っていたら、一生持てないまま。頑張って購入したとしても、家に飾っておいたら何の意味もないじゃないですか。そういう人も多いと思うから、佐奈ちゃんみたいな生き方に、皆さん憧れるんだと思う。
シンプルメイクのときほど、作り込みます(佐奈)
植松:この前偶然、六本木のご飯屋さんで会ったじゃない? 佐奈ちゃん、シンプルなメイクもするのよね。多分、近所で友達とサクッとご飯している設定なんだろうなって(笑)。それもきっと、スッピン風に見せたフルメイクなんだよね。
佐奈:そうなんです。シンプルなときほど、作り込む(笑)。設定づくりは細かいんです。
【PROFILE】
田中佐奈/GENKING.
美容家としてスキンケア、ヘアケアなどプロデュースを手掛ける他、“愛の循環”をコンセプトに、あらゆるマイノリティーの方々を含めた全ての人の愛を祝福する「アメリス」を監修。
Instagram:@_genking_
YouTube:@GENKINGofficial
次回は佐奈さんがプロデュースしている、ウェディングドレスについてクローズアップします。
text:MIYUKI NEZASA