そろそろ美容医療を受けたいと考えるとき、巷に乱立した美容クリニックの中でどこを選べばいいのか悩みます。そこで、SENLY編集部が厳選した美容医療のエキスパートをご紹介。今回は、美容皮膚科『野本真由美クリニック銀座』の野本真由美先生です。
肌老化は内側の老化も関係するという事実。
肌質クリニックと呼ばれる理由とは?
植松晃士(以下植松):こちらのクリニックではどういう治療をされているのでしょうか?
野本真由美先生(以下野本):皮膚を診るだけでなく、「人」を診る医療を心がけています。皮膚は最大の免疫臓器で、特に腸とは兄弟のような関係にあるので、美容皮膚科だけでなく美容内科というアプローチが必要です。よく患者様からは「肌質クリニック」と呼ばれています。
植松:顔の老化ばかり騒ぐけど、体の中のケアも大切ということですよね。
野本:体の内側も、外からの環境も、大きく影響しています。中でも紫外線などの光ダメージは肌老化の8割を占めると言われています。ですから、UV対策や保湿などの適したスキンケアで自衛することは最も大切です。ただ、全身の自然老化の視点がないと美容的手立ては限られてしまいます。ですから、患者様の肌だけではなく、検診や病気のデータをいろいろと見せてもらって、そこから肌トラブルのアプローチを探すこともあります。皮膚以外を診て、皮膚を治すということでしょうか。
植松:ということは、内臓疾患などからくる肌トラブルも診てもらえる。そこが、普通の皮膚科とは違う点ですね。
野本:皮膚科専門医、抗加齢医学専門医、漢方専門医の視点で、全身から皮膚という臓器をみるように心がけています。また、「内から美容」の大切さを伝える日本美容内科学会の理事もさせていただいています。
植松:ちなみに、専門医というのは?
野本:専門医は病気を診る力が高く、そこが美容医療においてもメリットです。例えば、施術で予期せぬアレルギーを生じたり、深いやけどをした場合、自分で最後まで治療ができます。美容クリニックで皮膚にトラブルが起きた際に「皮膚科に行ってください」と患者さんが言われることには違和感があります。どんな皮膚の状態でも治療ができて、変化に対応できる力が必要です。
植松:美容は医療でもあるので、当然リスクもありますから。
野本:「悩みを解決する」のが医療です。うまくいかないときこそ、医師の出番です。トラブルが予測される治療を「行わない」という判断も大切です。
植松:専門医ならではのご発言だと思います。どうしたら専門医になれるのですか?
野本:皮膚科専門医の場合、指導医のもとで5年以上の臨床を経験し、一定数の論文や学会発表をすると受験ができるようになります。
植松:やはりいろいろな経験がないと、万が一のときに手立てが取れませんからね。
漢方も肌疾患を治すためのひとつのアプローチ。
1人1人に寄り添ったオーダーメイド治療。
植松:東洋医学の漢方専門医も持っていらっしゃるので、漢方も処方されるんですね。
野本:西洋医学からきた美容医療×私たちの先祖が繋いできた東洋医学のいいとこ取りです。例えば、HIFUを強い打ち方で施術する際、柴苓湯を飲んでおくと腫れることなく効果が出やすいという使い方もその一つです。漢方を選ぶだけの方はお受けしていませんが、内から外から、西洋から東洋まで、両方のベクトルを持っていると、その人の「ちょうどいい」を提案しやすくなります。
植松:やりすぎず、適度に。
野本:そうですね。老いることは死に向かうという西洋思想だけでなく、年を重ねることは成熟に向かうという東洋思想もあれば、生きやすくなります。
植松:バランスよく、ということですね。漢方は実感がない、とおっしゃる方もいますけど。
野本:飲んでも変化がない時は、「その手段は必要ない」ということも考えられます。また腸内環境が悪いと漢方やサプリが効きにくくなるので、まずは食事内容や睡眠などの養生、日常生活の指導から始めることもあります。
植松:奥が深いです。西洋と東洋のどちらもわかっていらっしゃる先生だからこそ、肌も体内も環境も、すべてからアプローチできるということですね。
「スキンケアはサイエンス」。
IPLは多様な治療に応用できます。
植松:こちらのクリニックの治療で、一番多く使われるマシンは何ですか?
野本:圧倒的な人気はIPLです。18年間で12台も最新のIPLを買い続けています。
植松:IPLとは光治療ですね。
野本:そうです。毛穴やシワ、弾力といった肌質。赤色か茶色かといった肌色。そして、顔の脱毛が可能で、真皮の成分も増やせます。1台でこれら4つの効果が同時に期待できます。
植松:IPLは健康肌に導くための万能マシンということでしょうか?
野本:小学5年生から90歳のおばあちゃま、妊婦の方も受けられますし、幅広い治療ができる秀逸なデバイスです。最新デバイスにもよいものがありますがIPLには30年という長い歴史があるので、蓄積された質のいい論文がたくさんあります。美容皮膚科は何をモノサシにするかと聞かれたら私は「サイエンス」と答えるので、機器や注入はエビデンス重視で選んでいます。ここ1年で使われるようになった治療が10年後にどうなっているかがわかるまで、私は患者様には使えないです。長期の安全性がわかるまで「待つ」ことも、私たちの大切な仕事だと思っています。IPLはそういう面でとても安心して使うことができます。
植松:先生のお話を伺っていたら、IPLでビニールのようなシャイニー肌ではなく健康的な肌になりそう。
野本:子供のようなフォギースキンを目指していきたいですね。
植松:美容のクリニックをさまざまに旅した人が、最後に行きつく場所がここかも。
野本:重症のアトピーの方から、美容の達人までいらっしゃいます。また、抗がん剤治療中でウィッグを着用されていても各個室にパウダールームを設計しているので、気兼ねなく施術を受けていただけます。
植松:それもまたいい情報です。
野本:これからの美容医療は、美容皮膚科、美容外科、美容内科の3つの柱になると思っています。今後は次世代を育てる仕事をしていきたいです。
お話を伺った先生

野本真由美先生
ゼイン・オバジ先生が国内で唯一認める教育ドクター。「皮膚の健康」から治療を考えるというオバジ先生の「スキンヘルス理論」を元に、肌の状態や悩みを考慮して、幅広い選択肢の中から、一人一人に適した治療法を提案し美しく健やかな肌を目指す。
1998年3月 信州大学医学部卒業
1998年4月 新潟大学医学部付属病院皮膚科勤務
2006年4月 予防医学の勉強のため、米国留学
2007年6月 野本真由美スキンケアクリニック開院
2018年6月 野本真由美クリニック銀座開院
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
日本抗加齢医学会専門医
日本東洋医学会認定 漢方専門医
薬学博士
野本真由美クリニック銀座
東京都中央区銀座4丁目6-1 銀座三和ビル4F
03-4405-5100
2026.03.25