厳しい冬を越え、阿寒湖が青い水面をのぞかせ始める4月。北海道の奥座敷に、静かに佇む大人の隠れ家があります。
ここは、ただの高級旅館ではありません。名に冠した「鄙(ひな)」という言葉が示す通り、訪れる人が心の奥底に抱く「懐かしい故郷」のような安らぎを提供することを目指した特別な場所です。
わずか25室の客室は、すべて設えが異なる露天風呂付きのスイートルーム。窓の外に広がるのは、冬の名残と春の芽吹きが交差する、この時期だけの阿寒湖の絶景です。日常の役割を脱ぎ捨て、ただ自分に還る。そんな贅沢な時間が、ここから始まります。

全5タイプあるスイートルームの中でも、この季節にぜひ滞在してみたいのが「天の座」や「湖の座」といったレイクビューのお部屋。
天の座スイートは、最上級の広さを誇る110平米の空間。リビングからも、檜の露天風呂からも阿寒湖を一望できます。4月の夜明け、霧が晴れていく湖面を眺めながらの朝風呂は、言葉を失うほどの美しさ。

湖の座スイートのお風呂で、雄大な景色を眺めながらのひとときは格別。

北海道東部の「鄙の座」では、海の幸を中心に、料理長が厳選した北海道産の旬の食材を丹念に活かした料理が楽しめます。郷土の趣を添えた贅沢な一膳は、「料理茶屋 ひな」または客室で心ゆくまで堪能。
名物「めんめの白味噌鍋仕立て」は、開業以来愛され続ける、高級魚めんめ(キンキ)を贅沢に使った一品。脂の乗った身を白味噌の優しいコクが包み込み、冷えた身体を芯から温めてくれます。
さらに、夕食時のドリンクも宿泊料金に含まれる「ドリンクインクルーシブ」のため、好みのワインや日本酒を心ゆくまで楽しめるのも、鄙の座ならではの魅力です。
お部屋の露天風呂のほかにも、大浴場、岩盤浴も完備。すべすべとした優しい肌触りが特徴の切石でできた内風呂。広すぎず狭すぎない、ちょうどいい大きさでゆっくりと温泉を堪能できます。
あかん鶴雅別荘 鄙の座でのひとときは、阿寒の豊かな源泉とスタッフの細やかなおもてなし、そして都会の喧騒を忘れるという贅沢な滋養が心身に染み渡るでしょう。故郷に帰り、羽を休め、また自分の場所へと戻っていく。そんな、特別な体験をしてみませんか。
あかん鶴雅別荘 鄙の座
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉2-8-1
0154-67-5500
text:KAZUMI KAWAKAMI
2026.05.04