アジアのみならず、世界でも話題となっている韓流ドラマ。その主役を演じる俳優たちはファンミーティングを開催すれば1万人規模のファンが詰めかけるなど、まるでアイドル歌手さながらの人気となっています。そんな俳優たちが出演するドラマや映画。いろいろありすぎて何から観たらいいの? と迷ってしまう方も多いはず。そこでSENLY★韓流サランヘヨでは、旬の俳優とともに、今観るべきおすすめ作品とその見どころについてもご紹介していきます。第21回に登場するのは、イ・ジュニョクです。『わたしの完璧な秘書』©SBS/U-NEXTにて配信中長身で端正な顔立ちが魅力のイ・ジュニョクは、1984年生まれの41歳。2007年のデビュー以来、数々の作品に登場していますが、イケメンぶりを発揮するラブストーリーではなく、権力になびく裏の顔を持つ検事役や悪徳刑事など、かなり癖の強い役柄で記憶に残ることが多い俳優でもあります。そんな彼が、2025年にハン・ジミンとW主演したドラマ『わたしの完璧な秘書』では、仕事・家事・育児を完璧にこなすシングルファザーの秘書役で大ブレイク! この作品は世界123カ国で視聴者数1位(Rakuten VIKI調べ)を記録し、タイトルどおりの”完璧さ”で視聴者の心をわしづかみにしました。そんな話題作の見どころをご紹介しましょう。もうひとりの主役である敏腕CEO役は、今年で43歳とは思えない透明感と童顔ぶりが際立つ女優ハン・ジミン。大手ヘッドハンティング会社ピープルズを業界2位にまで成長させた女性CEO、カン・ジユンを演じます。美しい経営者、若い女性たちの憧れの存在として注目されるCEOですが、実は仕事以外は身の回りの整理さえもできない家事能力ゼロな一面も。そんな彼女を支える有能な秘書ユ・ウノをイ・ジュニョクが演じています。6歳の娘をこよなく愛するシングルファーザーのユ・ウノは、家事全般が得意なだけでなく、ママ友たちとも上手に付き合う理想のパパ。そして仕事では、資料整理やスケジュール管理、CEOのつまずきポイントを事前に察知して、さりげなくサポートする完璧な”ケア男子”ぶりを発揮するのです。気難しくて誰にも心を開かなかったCEOも、知的なイケメン秘書が献身ぶりに惹かれないはずもなく、少しずつ心が傾き、2人の関係が変化していくという大人のオフィスロマンス。一般的なドラマでは、CEOが男性で、秘書は女性という設定が多いのですが、『わたしの完璧な秘書』では女性経営者と男性秘書という従来とは逆の設定も見どころ。日々仕事で疲れている女性たちが、「こんな彼氏がいてくれたなら・・・」という理想像を体現したイ・ジュニョクの完璧な秘書ぶりを堪能できます。Netflixシリーズ『秘密の森』シーズン1~2:独占配信中そして、イ・ジュニョクが出演するドラマとして欠かせないのが、サスペンス・スリラー『秘密の森 』シリーズ。このドラマは、韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる「第54回百想芸術大賞」で大賞を受賞した、名作ドラマのひとつとして知られています。主役を演じるのは、幼少期の手術により感情を失った冷徹で孤独な検事ファン・シモク(チョ・スンウ)。そして正義感溢れる破天荒な女性刑事ハン・ヨジン(ペ・ドゥナ)とともに、検察内部の不正や迷宮入りした事件の裏に隠された真実を緻密に明かしていきます。”誰が味方で敵なのか?”の緊迫感やスリリングな展開も見どころのなか、イ・ジュニョクは、主役の検事ファン・シモクの同僚となる悪徳検事のソ・ドンジェ役を演じます。地方大学出身の劣等感にさいなまれ、出世欲の強いソ・ドンジェ(イ・ジュニョク)は、権力の匂いを嗅ぎつけるや、保身のために抜け目なくすり寄るコウモリのように立ち回り、主役ではないもののドラマの中で徐々に存在感を放つように。どこか憎めない人間味のある姿が高い支持を集め、『秘密の森』シーズン2終了後には検事ソ・ドンジェを軸にしたスピンオフドラマまで誕生したほど。見応えたっぷりなドラマの面白さとともに、『わたしの完璧な秘書』とは真逆のキャラクターで新たな一面も堪能できます。Netflixシリーズ『サラ・キムという女』独占配信中最後にご紹介するのは、2026年2月にNetflixで配信されるとすぐに、アジアのランキング上位をにぎわせた『サラ・キムという女』です。このドラマは、韓国の高級ブランド街、清潭洞の下水溝から顔がつぶれた凍死体が見つかるところから物語が始まります。脚には、”華やかな憂うつ”という文字のタトゥが刻まれ、そばには高級ブランド「ブドゥア」のバッグがあったことから、死体の身元がプドゥアのCEOサラ・キムだと判明するのです。彼女がなぜ殺されたのかを捜査する刑事役をイ・ジュニョクが、サラ・キムを女優シン・ヘソンが演じます。殺人事件の犯人を追いながら、彼女を知る人物の証言を検証していくうちに、サラ・キム本人の正体までがわからなくなる二重ミステリー構造になっているのもこのドラマの見どころ。芸能人やインフルエンサーが競い合って身に着ける高級ブランド”ブドゥア”を作り上げたサラ・キムの人生は嘘で塗り固められているものの、「本物とは何か、偽物とは何なのか」をも問いかけるドラマになっており、全8話を一気見したくなること間違いなし。ちなみに2006年の韓国芸能界・政財界で、『サラ・キムという女』のモデルとなる100億円規模のブランド詐欺事件があったことをご存じですか? スイス王室御用達100年の歴史を持つ高級時計という触れ込みの「Vincent & Co.」に、当時のトップスターたちも群がり、この時計を所有することがステータスになったのです。そんな背景にも思いを馳せながら、タイプの違う役を見事に演じ分けているイ・ジュニョクの魅力にハマってみて!Profile韓流ライター 橋本嘉美『冬ソナ』時代から韓国ドラマを見始め、『私の名前はキムサムスン』でヒョンビンにドはまり。以来、イケメン俳優たちの成長を見続けて早20年ですが、これまでに見たドラマや映画、バラエティは数百本以上。韓国俳優たちのファンミフリークでもあるので、彼らの素顔などもご紹介していきます。text:YOSHIMI HASHIMOTO 2026.06.12