SKIN REJUVENATION
目指すはプレジュミネーション! 「本物のマシン選び」は大人世代が抱える美容悩み肌の救世主
シミ、しわ、たるみが大人世代の三大悩みといわれますが、この数年でさまざまな美容医療が急速に発達し、美容クリニックの門をくぐる人が増えています。美容医療の世界で、今はどういう施術が人気なのか、肌悩みにどう向き合うのがいいのか、大人世代が選ぶべき美容医療は何なのか。100種類以上のマシンに携わってきた、みやた形成外科・皮ふクリニックの宮田成章先生にお話を伺いました。
今や手術をせずともマシン治療でエイジングケアが可能
ひと昔前は、大人の肌悩みはひっそりと美容クリニックに行く風潮でしたが、ケミカルピーリングなどが流行り出した頃から敷居が低くなり始め、今は美容クリニックもSNS発信が盛んになり、若い人でも気軽に美容クリニックへ行くようになりました。しかも、この数年でマシン治療が増えている印象があります。
「韓国などからも新たな機械がどんどんやってきていますから。だから、マシンのメーカーも増えているんです。もちろん、マシン治療でどんな肌トラブルにも対応できるようになってきたことも大きいでしょう。手術に踏み出せないという人でも、マシン治療なら受けやすいと思います」
シミ、ほくろやイボ、あから顔、ニキビ、しわ、たるみ、脱毛など、それこそマシン治療で叶えられます。
「時代はどんどん変わってきていていますね。混沌としているという感じ。予防という意味でも、早めにマシン治療を受けたほうがいいと患者様には話してます」
マシン治療以外にも注入という選択肢もあります。
「例えば、たるみ治療の場合。萎縮と弛緩という2つの異なるメカニズムで成り立っています。萎縮は骨や脂肪などが縮む現象で、弛緩は逆に皮膚やじん帯などが緩みます。萎縮はマシンではなかなか治せないんです。緩んでいるものは注入では治せない。なので、一番の理想形はマシン治療と注入治療のコンビネーションです。シワなら、ボトックスやヒアルロン酸をマシン治療にプラスする。組み合わせることで自然な仕上がりになります」
本物の間違いないマシン治療を選ぶにはどうしたらよいのか。
「新しいもの=いいものというイメージあると思いますが、実際のところは、元祖のマシンがあってそれから派生したもの。似て非なるマシンが多い。中には本物を超えるマシンもありますが……。アメリカでは医療機器は基礎研究や動物実験も行い、データやエビデンスを取っています。米国FDA(食品医薬品局)の承認を取得しているものなら、データがあります。ヨーロッパのマシンならCEマーキング。日本では厚生労働省の認可があるなら間違いのない機械といえると思います。施術部位とターゲット層、患者様の悩み、顔のタイプをチェックしてマシンと治療法を選ぶようにしています」
本物の効果のあるマシンを見つけるのは一般の人には至難の業。マシンや治療に関して知識のある、信頼できるドクターを見つけて相談するといいでしょう。
最近の人気治療は「高周波」系。一番勢いがあるものは?
高周波の本物としてサーマクール人気再燃。

「たるみに効果があるといわれる高周波系は勢いがあります。そもそもはサーマクール。2002年くらいに登場して大人気となり、特許が切れたこともあって似たような高周波系マシンがいろいろと出てきました。おかげで、高周波の本物としてサーマクールが再度注目を浴びているようです」
サーマクールもそうですが、一概にマシン治療は痛みがつきもの。これは仕方がないことなのでしょうか。
「痛くないという触れ込みで飛びつく人が多いでしょうけれど、痛いほうが当たり前。本物は効きます。なぜ痛いのかというと、熱を加えて肌内部をケガさせているから。そのケガを治そうとして新しくコラーゲンなどが産生されるんです。いったん破壊しないと再編成できない。破壊するほどの熱量なので、それは痛いですよね」
痛くない、というのは効かないと思ったほうがいいのでしょうか。
「熱と時間のバランスもあります。煮物とステーキの違いですね。ステーキはジュっと焼く。煮物は時間をかけてゆっくり調理する。効かないわけではないけれど、仕上がりが違ってきます。ただ、強い熱量のほうがよく縮むじゃないですか。痛みに関しては、施術側がいかに痛くないようにするかをいろいろ工夫しています。患者様の中には、No Pain、No Gainとおっしゃる方もいるくらいです(笑)」
世界中で大ヒットしている「ソフウェーブ」とは?
「ソフウェーブ」は、今や本当に世界中で人気でトレンド化しています。これはサーマクールとは違って超音波マシン。超音波といえばウルセラ(HIFU)がありますが、「高密度焦点式超音波(HIFU)」技術で点状に熱作用を与えるのに対して、ソフウェーブは独自の「SUPERB™」(スパーブ)技術で、超音波で円柱状に大きくて強烈な熱作用を与えます。狙う層も違い、ウルセラは肌の最も深い層ですが、ソフウェーブは真皮層がターゲットです」

コラーゲン・エラスチンが減少して、しわやたるみの原因に。


今まで難しかった真皮へボリュームのある加熱が可能に。


加熱によるダメージを修復しようと新しいコラーゲン・エラスチンを生成
人気の理由は?
「ずばり、ビジブルな効果がはっきり出る。ソフウェーブは、真皮層だけを焼いて肌表面の膜をキュッと締めるので患者様にもすぐ効果がわかりやすいんですね。真皮層には線維芽細胞やコラーゲン、エラスチンといったものがありますから、そこを狙って熱を加えることが効果的。とはいえ、よりたるみに対する効果を期待するなら、ターゲット層が違うHIFUやウルセラとソフウェーブの組み合わせも良いでしょう」
頬がこけることなく、ふっくらなめらかになる「ソフウェーブ」
「今まではたるみ治療をすると頬がこけてしまう、という事例がありました。でもソフウェーブにはそのような報告がなく、逆にすぐハリを感じる、ふっくらするという声が多いです。また、サーマクールやウルセラは表情筋がある部分は苦手なんですね。キレイに仕上がらない。その点ソフウェーブは肌表面を締めるので、ほうれい線などにも効きます」
施術時間やダウンタイム、痛みはありますか?
「さきほども言ったように、痛みがないものは効果を期待できません。なるべく痛みがないように工夫します。施術時間は部位やクリニックにもよりますが、20-60分くらいです。ダウンタイムは基本ありませんが、中にはむくむという人も。それでも3日ほどでひくと思います。ソフウェーブは効果が長いことも特徴。最低でも半年、1年弱くらいキープできます」
しかも、ソフウェーブは2019年に「顔のしわ・小じわの改善」、2021年に「眉・あご下・首のリフトアップ」として、米国FDAの承認を取得。さらに、2025年4月に「顔面および頸部のしわ改善」として、厚生労働省の正式な承認も得ています。
「施術できる部位は、ひたいやフェイスライン、鼻の下、あご下、首、目の下など幅広い。
たるみ器機としては、ソフウェーブはトップ3には入る頻度で使っています。今は、肌を大事にして、予防するという観点で美容施術をやる意味が大きいと思います。プレジュビネーション時代ですね。若くなりたいより、若くいたい、今以上に老けたくはないという大人が多い。そういう意味でもマシン治療を予防的に受けるのは大事だと思います」
お話を伺った先生
みやた形成外科・皮ふクリニック
宮田 成章先生
平成2年防衛医大卒
卒業後、防衛医大形成外科及びその関連施設にて研修・勤務。その後、札幌医大形成外科勤務。この間、美容外科クリニックにて美容外科の研修。
平成9年11月、市立室蘭総合病院形成外科医長。
平成12年5月、スキンケア・美容外科の啓蒙・普及を目指し、医療法人のもと虎ノ門形成外科・皮ふクリニック院長就任。
平成16年5月 医療法人の事業再編に伴い独立、みやた形成外科・皮ふクリニック開設。
日本専門医機構認定形成外科専門医
日本美容皮膚科学会代議員
日本美容外科学会(JSAPS)評議員
日本創傷外科学会認定創傷外科専門医
日本抗加齢医学会会員
日本医学脱毛学会会員
医学博士
2025.12.04













