浅間山の麓、標高約1,000メートルに広がる長野県軽井沢。この地は、明治以降多くの文化人や外国人避暑客に愛され、静寂と洗練が共存する日本屈指のリゾート地として発展してきました。そんな軽井沢の澄んだ空気、四季折々の自然、そして受け継がれる文化と感性を宿す新たなホテル「ESSENCE KARUIZAWA(仮)」が南軽井沢に誕生します。

わずか全12室からなるプライベート空間には、日本の繊細な美意識と軽井沢という土地の魅力が結晶。外観からインテリア、料理に至るまで、名匠たちの手によって丁寧に磨き上げられた、静けさと本質に還るラグジュアリーな滞在が提供されます。

ホテル名に込められた「ESSENCE(本質)」。その言葉には、忙しい日常から離れ、静かな自然の中で自分を見つめ直す、そんな時間を意味しています。メモリードがこの地を選んだ背景には、軽井沢が持つ文化的な重層性や、自然と歴史が織りなす独特の空気感への深い共感があります。

全室にプライベートサウナとテラスを備えた客室は、自然素材を活かしたミニマルな設えで、心地よい余白と静けさを演出。ゲストルームは66㎡、スイートルームは84㎡とゆとりある設計です。空間そのものが、心と身体を解きほぐすように設計されています。
建築はNAP建築設計事務所代表・中村拓志氏が担当。光と影、風、そして四季の彩りを取り込みながら、時間と共に移ろう自然美を表現しています。一方、インテリアはJamo associatesの高橋紀人氏率いるチームが手がけ、素材の質感や光の陰影など“余白の美”を大切にした、静謐な空間が広がります。

食の面では、ミシュラン二ツ星を誇る「傳」の長谷川在佑氏が監修。地元軽井沢の新鮮な食材を活かし、伝統と革新が融合する日本料理を提供します。48席のレストランでは、視覚・聴覚・味覚すべてを通して「食の本質」に触れる体験ができることでしょう。

ESSENCE KARUIZAWA(仮)は、南軽井沢の自然と静けさ、そして日本人の感性を融合させた“本質回帰”の空間。情報にあふれた現代において、余計なものをそぎ落とし、自分自身に還る時間と場所を提供するこのホテルは、旅の意味をもう一度見つめ直すきっかけとなるはずです。心と体を解きほぐす極上の滞在体感が今から楽しみです。
ESSENCE KARUIZAWA(仮)
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉字広原21-44
上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」より車で約10分
JR「軽井沢」駅南口より車で約5分
バス停「南軽井沢交差点」より徒歩約6分
全12室(ゲストルーム9室、スイートルーム3室)
2027年夏に同敷地内にヴィラ8棟オープン
https://essencehotels.jp/karuizawa/
※ホテルの名称は今後、変更になることがあります。
text:KAZUMI KAWAKAMI
2025.09.22