やわらかな陽射しに包まれ、緑の丘陵がゆっくりと秋の気配をまとう季節。ラベンダーの彩りは過ぎ去り、静けさが美しく広がる9月の富良野。富良野市が誇る“ふらのワイン”を中心に、地域に根ざした4つのワイナリーをめぐる3日間のバスツアーは、ただの観光ではありません。自然と人が紡ぐ時間、風土が育む味わい、そしてそれを語り導く一流のソムリエ、そのすべてがそろった“本物”に出会う旅です。この夏、富良野の大地で熟成されたワインと心に残る景色を味わいながら、自分自身を深く満たす時間を過ごしてみませんか。
「大人の富良野旅3日間」は、富良野市をはじめとする4つのワイナリーを巡る、少人数限定の上質なツアーです。国内でも稀な自治体運営のワイナリー「ふらのワイン」をはじめ、有機農法や自然発酵にこだわった各ワイナリーを訪れ、普段は立ち入れない貯蔵庫や圃場も見学可能。

ツアーには、ワインの品質向上を支えてきたシニアソムリエ・高橋克幸氏が全行程に同行。専門的な解説や現場でのリアルな話を通して、ワインの魅力を深く味わうことができます。

さらに、札幌では北海道大学ワイン教育研究センターを特別に見学。未来を担うワイン文化にも触れられる貴重な体験です。
富良野市ぶどう果樹研究所(ふらのワイナリー)

1972年、農業振興を目的として始まった富良野市が経営するワイナリー。富良野産ぶどう100%で作ることにこだわっています。
カムイ・メトッ・ヌプリ
国内最大規模の有機農場を運営するトカプチが、上富良野町内に立ち上げたワイナリー。ビオディナミ(バイオダイナミック農法)を実践し、厳格な自然派ワイン造りに挑戦するワイナリー。通常は一般非公開の貴重な施設も。
多田ワイナリー(多田農園)
1901年に入植し100年以上続く農家で、2007年よりワイン用ぶどうの栽培を開始。醸造は、野生酵母による自然発酵が基本。風土やぶどう本来の個性を反映したワイン造りを追求。1日目の夕食は、TADA WINERYを舞台に特設レストランが一夜限りでオープン。地元の人気シェフ・木村卓博氏(仲まちプラス)による地産メニューが楽しめます。
ドメーヌレゾン
現存する日本最古のワイナリー「まるき葡萄酒」を持つレゾングループが、2017年に創業。ぶどう畑で飼育するやぎが草を食べ、その排泄物を堆肥にしてぶどうを栽培する、やぎと"つくる"ワイナリー。「中富良野ソーヴィニヨンブラン2023」が、日本ワインコンクール2024において最上位のグランドゴールド賞を受賞。


1泊目は新富良野プリンスホテル、2泊目は定山渓第一寶亭留 翠山亭。
高原の風がそっと肌をなでる夏の富良野で、ぶどうの香りとワインの余韻に包まれる3日間。それぞれのワイナリーが大切に育ててきた想いと情熱に触れながら、グラスを傾ける時間は、日々の喧騒から離れた自分だけの特別なひとときです。富良野の大地とともに熟成された豊かな時間を、“大人の旅”として味わってみてはいかがでしょうか。
シニアソムリエ 高橋克幸さんと行く 富良野エリアの4つのワイナリーを巡る 大人の富良野旅3日間
旅行日程:2025年9月3日(水)~9月5日(金) 2泊3日
旅行代金:1名 ¥200,000(2名1室利用)
企画・実施:ふらのバス株式会社 ふらの旅行
https://www.furanobus.jp/winetour/
text:KAZUMI KAWAKAMI
2025.08.07