徳川家康公をご祭神としておまつりする全国東照宮の創祀が、静岡県にある久能山東照宮です。家康公の遺言により御遺骸を久能山に埋葬し、２代将軍秀忠公の命にて元和3年（1617)、その地に久能山東照宮が創建されました。日光東照宮より19年も前に造られ、彫刻、模様、組物などに桃山時代の技法を取り入れられた江戸初期の代表的建造物として国宝に指定。鮮やかで洗練された社殿は訪れた人々を圧倒し、そのまわりの静謐な空間に癒されます。また、附属の博物館には慶長16年(1611)にスペイン国王フェリペ3世から海難救助のお礼として、家康公に贈られた洋時計(重要文化財)も展示。パワースポットとして名高いのはもちろん、家康公の偉業の歴史を学びなおすのも一興です。 久能山東照宮 静岡県静岡市駿河区根古屋390 https://www.toshogu.or.jp/ text：ERI NAKAO 2024.03.15
