室町時代後期の京都で創業し、五世紀にわたり和菓子屋を営んできた老舗「とらや」。なかでも東京ミッドタウン店では、和菓子だけではなく、和のさまざまな魅力や価値を広く伝えるためのギャラリーが併設されています。現在は、「赤」をテーマにした、第52回企画展「赤のちからー色に託す願いー」が開催中です。日本で古くから特別な意味をもつ色として重んじられてきた「赤」は、その目を引く鮮やかさのほか、太陽や火、血液を連想させることから、生命の力強さや活力、さらには魔除けの力を象徴する神聖な色とされてきました。このような背景もあり、赤い色は儀式や行事で用いられ、装いや食べものまで活用されてきました。この展示では、身近な赤い色が放つ魅力と秘めた力が、多彩な視点で紹介されています。
この企画展の見どころポイントは、人々の暮らしに根付く「赤」に託された思いの数々です。神社の鳥居やお宮参りの産着、還暦のちゃんちゃんこなど、具体例を通じて紐解いています。また、「赤」とひと口に言っても、その種類はさまざまななか、伝統色20色を厳選して紹介、その一部から好きな色の紙を選んでオブジェに結べる参加型の企画もあります。そして、 日の出や紅葉など、美しい赤がとらやの和菓子でどのように表現されているのか、写真パネルや食品サンプルで見ることもできます。
帰りにはぜひ、隣の虎屋菓寮で赤い和菓子を味わいながら、展示で感じた赤の魅力を味わって。


会期:開催中~2026年2月25日(水)
開館時間:11時~21時
休館日:とらや 東京ミッドタウン店に準じます。
場所:とらや 東京ミッドタウン店ギャラリー
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア地下1階
電話:03-5413-3541
観覧料:入場無料
text:UMI TSUKINO
2026.01.12