SKIN REJUVENATION

ミスター慶応医学部 Dr.牧野のビューティ塾 Vol.4 肌に大ダメージ?! マスク生活の注意点

ミスター慶応医学部 Dr.牧野のビューティ塾 Vol.4 肌に大ダメージ?! マスク生活の注意点
☆お悩み
「マスクをしていると肌荒れするんじゃないかと心配です」(40代主婦)
風邪やインフルエンザ予防に、電車など人込みではマスクがマスト。さらに花粉の季節には外出先でずっとマスクをすることになって、もう生活とマスクは切り離せなくなりました。でも、マスクをしている時間が長いと肌に悪い影響があるんじゃないかってとっても心配です。どんな対策を行えばいいのか知りたいです。マスク選びのポイントも教えてください。逆に、保湿のためにマスクはした方がいいと聞いたことがありますが、結局何が正解ですか?

答えとしては両方とも正解です。マスクは感染症予防に効果がある一方で、長時間の着用は肌に悪影響を及ぼす可能性があります。しかし、適切な対策を行えば肌への負担は軽減できます。また、状況によっては保湿効果も期待できます。

まず、マスクが肌に与える悪影響としては大きく2つ挙げられます。

1.摩擦によるダメージ
マスクと肌の摩擦により、肌のバリア機能が低下し、乾燥肌や敏感肌の原因となることがあります。

2.蒸れと汚れの蓄積ダメージ
マスク内は高温多湿になりやすく、汗や皮脂が溜まりやすいため、毛穴の詰まりやニキビの原因となる可能性があります。

対策方法としては、こまめな保湿を心がけ、肌のバリア機能を維持しましょう。外出時はメイクの上から使える携帯用の化粧水(ミストタイプのものなどいろいろあります)を持ち歩き、マスクを外した際にすぐに保湿するのがおすすめです。

そしてマスクの選び方としては、肌に優しい素材(綿・シルク・ポリウレタンなど)のマスクを選ぶこと。自分の顔に合ったサイズのマスクを選び、摩擦を最小限に抑えましょう。マスクの清潔さの維持も重要です。こまめに汗を拭き取り、マスク内を清潔に保ちましょう。長時間着用する場合は、新しいマスクに交換することをおすすめします。

また、マスクには保湿効果もあります。マスク内は湿度が高くなるため、乾燥しやすい季節や空調の効いた室内では、肌の乾燥を防ぐ効果が期待できます。喉や鼻の保湿にも効果があり、特に就寝時にマスクを着用すると、喉の乾燥を防ぐことができます。

マスクは感染症や花粉予防に重要ですが、肌への影響も考慮しながら適切に使用することが大切です。肌の状態に合わせてマスクの素材や使用方法を選び、こまめなスキンケアを心がけることで、マスクによる肌トラブルを最小限に抑えることができます。
 
ミスター慶応医学部 Dr.牧野のビューティ塾

日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 正会員
日本乳癌学会 正会員

JSKINクリニック代表 形成外科専門医
慶應義塾大学医学部 形成外科 助教
牧野 潤 / Jun Makino, MD.

2015年3月 慶應義塾大学医学部卒業
(在学中にシンガポール国立大学医学部留学)
2015年-2017年 株式会社ボストンコンサルティンググループ勤務
2017年-2019年 都内総合病院にて初期臨床研修修了
2019年4月 慶應義塾大学医学部 形成外科教室入局
慶應義塾大学病院形成外科及び医局関連病院(埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科、太田記念病院形成外科など)にて勤務
2023年4月より 慶應義塾大学医学部 形成外科 助教(日本形成外科学会専門医)
2024年6月 慶應義塾大学病院美容医療外来 立ち上げ
現在に至る
            

ミスター慶應医学部 Dr.牧野のビューティ塾 Vol.2

JSKINクリニック
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2025.02.16
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