初夏の風が港町を包む函館に、歴史と癒しが交差する新たな宿が誕生し、話題となっています。
2025年7月12日(土)、100年以上の時を刻んだ旧ロシア領事館を改修し、全6室オールスイートのスモール・ラグジュアリーホテル「HOTEL 白林 HAKODATE」がグランドオープン。函館湾を見下ろす幸坂の中腹に、かつての西洋と現代の静寂が融合する特別な空間が生まれました。
歴史的な趣を色濃く残す「領事館棟」と、心と体を癒す「ウェルネス棟」の二つの建物から構成され、滞在中はその間を自由に行き来することで、心身のバランスを取り戻す時間を楽しめます。建築設計は、「坐忘林」「望楼NOGUCHI登別」など名宿を手掛けてきた中山眞琴氏。企画プロデュースは函館ゆかりの作家・谷村志穂氏が務め、美意識と地元の物語性が息づいています。

領事館棟では、2室のスイートルームが上階に構えられ、それぞれにプライベートサウナと水風呂を完備。1階には、北の食材を用いたフレンチとロシアンキュイジーヌが融合する「Main Dining 白夜」、地元の新鮮な魚介が楽しめる「すし処 船見」、クラシカルな雰囲気の「Bar Hakodadi」があり、特別な食体験が待っています。いずれも5月より先行オープンし、すでに多くの支持を集めています。



ウェルネス棟は、樹齢200年を超えるハルニレの木々に囲まれた静寂の空間。プライベートサウナ、水風呂、半屋外露天風呂を備えたスイート4室に加え、1階には心身の調和を図る「ウェルネススペース」、2階にはテクノジム製の最新設備を揃えたジムと読書が楽しめるライブラリーも。すべてが、訪れる人の心と身体に寄り添うための設えです。


夕暮れ時、函館山の陰影とともに広がる港の光景を眺めながら、歴史の重みと新たな癒しの空間に包まれるひととき。それは、まさに“心がほどける宿”としての真価を体現しています。
異国情緒と自然が交差する函館で、真の贅沢とは何かを見つめ直す「HOTEL 白林 HAKODATE」は、そんな旅の原点に立ち返らせてくれる場所です。日常を離れ、五感を澄ませる静謐な時間を過ごしてみませんか。
HOTEL 白林 HAKODATE
宿泊プラン
【Consulate Suite】【Wellness Suite】
1泊夕朝食付きプラン ¥319,000(1室2名利用 税込・サービス料別)
ディナーは、フレンチキュイジーヌ「Main Dining 白夜」か、EZO前「すし処 船見」のどちらかを選択可能。
北海道函館市船見町17-3
0138-83-2273
https://www.biaclyn.com
photo:masahiro GODA
text:KAZUMI KAWAKAMI
2025.09.20