FOOD

京都の老舗和菓子店がつくる涼を呼ぶスイーツを手土産に

甘春堂

1865年に創業以来、現在で六代目となる京都の老舗菓匠「 甘春堂」。大仏正面で和菓子造りの暖簾を守り、「豊国神社」「旧六条御所」など神社仏閣の伝統菓子の御用達も務めてきました。歴代の堂主が残した数々の逸品のなかに、今は忘れ去られた製法技術のものや門外不出の家伝のものなどを今日の技術とうまく融合させ、良質の原料、そして水、四季様々の自然の歳時記を彩った、京都らしさを感じさせる美しい和菓子を作り続けています。そんな「甘春堂」がつくる見た目も美しいゼリーは、暑い夏に涼を感じさせてくれるので、友人宅への気の利いた手土産にもぴったりです。

「夏の庭」(カップ)

季節工芸菓「夏の庭」(カップ)は、町屋の中庭に飾られた手水鉢で悠々と泳ぐ金魚の姿を表現したお菓子。透明感のあるブルーの水は、寒天と砂糖を煮詰めた錦玉で作られていてワインの香りが大人の風味。またかわいらしく立体的な2匹の金魚は餡で作られていて、ひと目で涼やかさを感じさせてくれます。

「清滝川・小」

そしてもうひとつおすすめしたいのが、京都の名所、嵐山の上流、清滝川…。そのせせらぎの様子をそのまま形に仕上げた「清滝川・小」。

羊羹自体をきらめく夏の光を受けた川に見立て、その透明な水面に漂う魚や水草をお菓子で表現しています。水草や浮き草を柚子入り道明寺羊羹、飴細工で仕上げ、水底に転がる小石を甘納豆(大納言あずき)で作り、何層もの流し込みで仕上げられるため、大変手間のかかるお菓子です。繊細さと遊び心で見せる涼菓子なら、夏の手土産として喜ばれること間違いなしです。

「夏の庭」(カップ)
1個 ¥490(税込)
「清滝川・小」
1個¥920(税込)
            

京菓匠 甘春堂
https://www.kanshundo.co.jp/

text:YOSHIMI HASHIMOTO

2024.08.10
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