モデル 畑野ひろ子さんの笑顔を繋ぐフラワーセラピー

お花の深い魅力に目覚める

お花の深い魅力に目覚める
自分でつくるフラワーアレンジメントは
その時の自分でしか出会えない
唯一無二の作品

当時、絶大な支持を得ていたファッション誌『JJ』に10代でモデルとしてデビュー。以来、常に第一線で活躍している畑野ひろ子さん。妊娠をきっかけにフラワーレッスンを体験し、本格的にお花の勉強をスタート。現在はフラワーレッスン、企業のイベントの装花を手掛けるなどフラワーライフスタイルプロデューサーとしても活躍中。

妊娠をきっかけに
お花の深い魅力に触れ
衝撃を受ける

「私の母が、本当にお花が大好きな人で、子供の頃から常にお花に囲まれている家で育ってはいたんですけれども、逆にそれが自分の中で当たり前になってしまっていて(笑)。田舎で育っているので、道端に咲いているお花を見て“綺麗だな、可愛いな”という気持ちはもちろんありましたが、それ以上に自分がお花を買って楽しむまでの興味が、実はそれほど強くはなかったんです」

モデルとして多忙な日々を送る中、妊娠をきっかけに時間ができふとしたきっかけで、お花のレッスンに出向くことになる。

「時間に追われながらモデルの仕事をしてきた中で、一度妊娠をきっかけにお仕事のペースを落とす時間ができたんですね。それまで、時間をまるでテトリスを埋めるかのように動くタイプだったので、逆に時間ができたけど何をしよう……と思っていたんです。そんなとき偶然、夫がお花の業界の方と知り合い、“もし時間があるようでしたら、お花を習ってみませんか?”とお誘いいただいて、気軽な気持ちでレッスンに行ったのがきっかけでした」


畑野さんが手がけたミモレのアレンジメント。

常にお花に囲まれている環境ではあったけれど、お花を習うことは初めて。それが今までとは違う、畑野さんにとって新しい感覚でお花に触れあうきっかけとなる。

「初めて市場で見るお花は、それまで見たきたお花以上に種類があって本当に圧倒されました。お花の色みの幅の広さに感動したり、お花に触る時間の心地よさがあったり。ブーケのアレンジメントを完成させたときの達成感など、一度のレッスンで得るものが本当に多すぎて。家の中で自分がアレンジしたお花を見て、家族と会話する新しい時間ができたり、今まで気付かなかったことを気付かせてもらいました」

お花を通して
自然に触れ合う
大切な“無になれる時間”

「WILL GARDEN」のレッスンでのアレンジメント。
オリジナル花器のメッセージは“お花で笑顔を繋いでいきたい”という、畑野さんの思いが込められている。

「今の世の中、女性が働く時間が当たり前になってきていて、その中で子育てをしたり、忙しい女性が多いと思うんです。私のように、息をする時間を忘れてしまう方達も非常に多いのではないでしょうか。そんな中、お花を触る時間は、無になれるんです。それって簡単なことのようで、難しいことなんですよね。自分を含めてそう思ったときに、微力ですけれどもお花の素晴らしさを自分なりに何か広げていけたらいいなと、今のお花の仕事に繋がっていきました」


畑野さんのフラワーレッスンの風景。

「妊娠中、仕事をセーブしていたときに、何人かのお花の先生を紹介していただいてレッスンを受け勉強を経て、自分のブランドを立ち上げました。お友達や身近な方たちに教えるという勉強もしつつ、少しずつですがお花のお仕事をスタートさせていきました」

フラワーアレンジは
インスピレーションのままに自由に!

生徒さんたちの作品を並べて。
フラワーアレンジをギフトに見立てて、リボンをかけて。

「お花のアレンジを教えるということに特化するというよりは、自分のインスピレーションを感じるがままに、アレンジメントしてほしいというのが一番の思い。花材を選ぶこだわりはあるので、“今日のレッスンの花材はこれで作りましょう!”いう準備はこちらでするのですが、その時間で、そのときにしかできないアレンジメントがあると思っているんです」

「レッスンを開始して、今日のアレンジのポイントを本当にシンプルにお伝えはするんですが、あとはもう始めましょう! という感じで皆さんに作っていただいています。皆さんからの質問にも、もちろん受け付けますが。私が教えるというよりも、本当にその場を楽しんでもらいたいという思いでレッスンをしています」

皆さん、初めてフラワーアレンジメントするときは躊躇される方は多いのでは?

「そうですね、性格がすごく出ます! 慎重な方もいれば、大胆に生けていらっしゃる方もいますね。ただそれも全て作品ですし、アートだと思っています。正解はないというのが私の考えなんですけれども。全てがその時、その人ではないとできないアレンジメントを作れるというのが、レッスンの魅力なのかなと思っています」

【PROFILE】
畑野ひろ子/モデル、フラワーライフスタイルプロデューサーとして活躍。自身が運営する「WILL GARDEN」では、お花の定期サービス、アレンジレッスンなどを通した“花育”で心が豊かになる活動をしている。

Instagram:hiroko_hatano_
Instagram:willgarden_official

※次回は、畑野さんのさらに詳しいフラワーアレンジ、サスティナブルフラワーについて伺います。

text:MIYUKI NEZASA
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