当時、絶大な支持を得ていたファッション誌『JJ』に10代でモデルとしてデビュー。以来、現在に至るまで第一線で活躍している畑野ひろ子さん。妊娠をきっかけにフラワーレッスンを体験し、本格的にお花の勉強をスタート。現在はフラワーレッスン、企業のイベントの装花を手掛けるなどフラワーライフスタイルプロデューサーとしても活躍中。連載3回目は「ファッションとお花の関係性」について伺いました。
──キャンバストートにお花のアレンジをするなど、身近にあるアイテムとお花との組み合わせとてもが新鮮でした。お花と絡めた数々のファッション撮影を通した畑野さんの経験が生かされていますよね。
──畑野さんのインスタでのお花の写真もとてもセンスがあって、ついつい見入ってしまう方も多いと思います。
「花と靴」、「花とパンツ」などのイメージ写真が、ファッション関係の方々にヒットするみたいで、よく褒めていただくことがあるんです。顔にフォーカスしないことで、花とファッションだけのビジュアルから、どんな女性像なのか妄想する世界観もちょっと面白いですよね。
何度か自分のインスタでも公開させていただいたのですが、靴とボトムスをリンクさせてお花のアレンジの色を作ってみたものもあります。
上品で清涼感のある「白×グリーン」
畑野さん自身も好きだと語る「白×グリーン」の世界観。
万人受けする、分かりやすい「白×グリーン」の中でも、できるだけ見たことのないお花たちを入れ込むことで、ちょっとエッジが効いた雰囲気するのがこだわりだとか。
ファッション同様、お花のアレンジにもエッジをひとさじ投入するのが畑野さんのスタイル。
大人の甘辛ピンクコーデ
どんな女性でも好きなピンクのお花のアレンジ×ピンクの靴×ピンクのパンツの
コーディネート。甘くなりすぎず、絶妙なピンクの甘辛グラデーションが大人仕様。
パウダリーピンク×ホットピンクの足元
淡いトーンでまとめたピンクのお花のアレンジに、鮮やかなピンクの足元のコントラストがお洒落。
ムーディな深みトーンでシックに
ピンク、赤、パープルの深みのあるトーンのフラワーアレジメント。
ブラックパンツ×パープルな足元でシックな世界観。
「お花×男性」の世界観も、これからチャレンジしたい
「お花と男性」のビジュアルイメージも、これからやってみたいことのひとつ。お花を持っている男性の姿を、顔を出さずにあえて後ろ姿からのショットでアプローチしてみたり。顔を出すと、どうしても顔にフォーカスされてしまうので、イメージだけに留めて、あくまでお花をメインにした写真の世界観がお洒落で素敵だなと思っているんです。
──男性にお花を贈る時、畑野さんでしたらどんなアレンジがオススメですか?
例えば、男性の一人暮らしならネイティブフラワーを飾ってもかっこいいと思います。
無造作に飾ってあっても、さり気なく雰囲気が出るのでおすすめですね。
あとは私の勝手なイメージですが、丸いフォルムのものよりも、シュッとした茎が長いもの、花びらの形態もシャープなイメージで、カラー等を使った縦長に組んであるブーケなどが、男性にもスマートにお渡しできるのではないかなと思います。
次回、連載最終回は畑野さんが手掛ける「装花」と、知っているようで知らない基本のお花のお手入れについてクローズアップします。
【PROFILE】
畑野ひろ子/モデル、フラワーライフスタイルプロデューサーとして活躍。自身が運営する「WILL GARDEN」では、お花の定期サービス、アレンジレッスンなどを通した“花育”で心が豊かになる活動をしている。
Instagram:@hiroko_hatano_
Instagram:@willgarden_official
text:MIYUKI NEZASA