元サッカー日本代表として、長年アスリートとして現役生活を送った鈴木啓太さん。引退後はアスリートの便を研究する会社を立ち上げた“腸活”のスペシャリスト!知っているようで知らない「第二の脳」と呼ばれる腸の働きについて伺いました。
ここ数年、空前の腸活ブームだけれど、やや言葉が一人歩きしている面もあり。
健康な腸とは一体どんな腸なのか?
デブ菌、ヤセ菌の発見で 腸にクローズアップ! 「僕も一般の方に向けての研修や講習をする機会がありますが、今は歯医者さんや歯科衛生士の方にお話しすることもあるんです。皆さん“腸活”という言葉は知ってらっしゃるんですけど、だいたい聞くとビフィズス菌でしょ?乳酸菌でしょ? となるのですが、もちろん間違ってはいないんです。皆さんの中で思う腸活というのは、大まかに言うと発酵食ですよね。さらに女性は感度が高いので、情報をキャッチするのが早い。肌やダイエットにいいというイメージが大きいですよね」
腸内細菌への 注目度が急上昇 「2007年くらいにジェフリー・ゴードン博士が“デブ菌”、“ヤセ菌”を発見したんです。もともと皆さん、太りやすい、痩せやすいというのは、持って生まれた遺伝子の影響だと思っていたと思うんです。これが腸内細菌によって大きく関係しているということが論文で分かったんですね。そこから“やっぱり腸内細菌がすごい!”と注目されるようになりました。あとは解析コストが安くなり、皆さんが腸内細菌検査をできるようになったんです。その分、検体が集まりたくさん検査ができるようになり、研究が進んで腸に注目されるようになった経緯があるんです。今まで分からなかったものが可視化できるようになったのも大きかったですね」
腸マニアの母親の影響のおかげか アテネオリンピック予選では下痢を回避 「そこになぜ私が取り組んだかというと、幼少の頃から母親に“人間は一番、腸が大事よ!”と言われて育ったんですよ。母親は、調理師の資格を持っていたのですが家族の健康のため、子供の発育のために、ありとあらゆる健康食品や栄養学を学んで、たどり着いたのが腸だったんです。ただ当時は腸に関して細かいことは分かっていなかったと思うのですが、“毎日ウンチを見なさい”と言われて、それを日課にしていました」
そんな母親による腸への意識が高かったライフスタイルのおかげか、後に出場したアテネオリンピック最終予選で、まわりの選手が下痢になっている中、鈴木さんを含める5人だけならなかったというエピソードがある。
思い立ったが吉日! 引退と同時に会社を設立 「僕自身が引退する直前に、たまたま腸の記録アプリを作っている人がいると聞いたんです。腸内細菌という言葉を知っていたし、面白そうだなとすぐに会いにいったんです。そこから面白い特徴的な被験者で調べると、大きな発見に繋がることが分かり、アスリートの腸内細菌を調べたら、めちゃくちゃ面白そうじゃん! と思い、今の会社の立ち上げるきっかけになりました」
菌を摂り、コンディションのベースをつくるサプリメント
鈴木さんの会社であるAuBが研究を重ね、科学的アプローチで展開している腸活のためのサプリメント。酪酸菌をメインにしたビフィズス菌、乳酸菌など約30種類の菌を摂取可能。この配合量は業界最多クラス!
aub BASE 1袋90粒〈約30日分〉¥8,140(税込)
AuB
http://aubstore.com
オフィスでデスクワークをこなす鈴木さん。
そこから特徴的なトップアスリートの被験者を調べるために、1000名のウンチのデータを集めることがスタート。4年の歳月がかかった。そうして会社が研究を進める中、2つの大事なポイントにたどり着く。
「まず一つめの大事なポイントは、菌の多様性が高いということ。2つめは短鎖脂肪酸をたくさん作りだす腸内環境がよい。この2つなんですね。アスリートはこの2つが良かったんですよ。よく耳にする“腸内フローラ”と言うのは、腸を見たときにいろんな菌がみっちりたくさん存在しているので、これがお花畑みたいに見えることから腸内フローラと言われているんです。菌の種類がたくさんいることによって、外敵から守ってくれる。例えば、ビフィズス菌をたくさん摂ることも大事ですが、いろいろな菌がたくさんいることのほうが、より重要なのです」
腸活は“美”だけでなく “健康寿命”を延ばすカギ 「菌が作り出す酸を、総称して短鎖脂肪酸と呼びます。これはたくさん腸内細菌が働いてくれると、作り出してくれるんですよ。研究の結果、アスリートは一般の方と比べて、なんと2倍も! 短鎖脂肪酸は、筋肉の回復や持久力に関係しているんです。ということは、“修復する”ということなんですよ。もしかすると、アンチエイジングに繋がってくる可能性があるかなと。また、アンチエイジングという“美”だけでなく、いつまでも自分の好きなことが元気にできる健康寿命を延ばし、“ライフタイムバリュー”を上げるのも大事だと思いますね。そのカギを握っているのが、腸だと言われています」
【PROFIRE】 鈴木啓太/元サッカー日本代表。浦和レッズに16年間所属し、長い間トップアスリートとして活躍。引退と同時に腸にフォーカスした会社「AuB」を設立。腸に関する研修や講演を通して、腸活の重要性を伝える啓蒙活動にも力を注いでいる。サッカーをはじめ、ビジネス、コンディショニングまで、幅広いジャンルにフラットな目線で切り込む人間力で人気のYouTubeは25万人フォロワーを誇る。
Instagram:
Keita Suzuki YouTube:
Keita Suzuki※次回は日常生活で取り入れられる、効果的な“腸活”についてクローズアップします。 text:MIYUKI NEZASA
元サッカー日本代表として、長年アスリートとして現役生活を送った鈴木啓太さん。引退後はアスリートの便を研究する会社を立ち上げた“腸活”のスペシャリスト!知っているようで知らない「第二の脳」と呼ばれる腸の働きについて伺いました。
ここ数年、空前の腸活ブームだけれど、やや言葉が一人歩きしている面もあり。
健康な腸とは一体どんな腸なのか?
デブ菌、ヤセ菌の発見で 腸にクローズアップ! 「僕も一般の方に向けての研修や講習をする機会がありますが、今は歯医者さんや歯科衛生士の方にお話しすることもあるんです。皆さん“腸活”という言葉は知ってらっしゃるんですけど、だいたい聞くとビフィズス菌でしょ?乳酸菌でしょ? となるのですが、もちろん間違ってはいないんです。皆さんの中で思う腸活というのは、大まかに言うと発酵食ですよね。さらに女性は感度が高いので、情報をキャッチするのが早い。肌やダイエットにいいというイメージが大きいですよね」
腸内細菌への 注目度が急上昇 「2007年くらいにジェフリー・ゴードン博士が“デブ菌”、“ヤセ菌”を発見したんです。もともと皆さん、太りやすい、痩せやすいというのは、持って生まれた遺伝子の影響だと思っていたと思うんです。これが腸内細菌によって大きく関係しているということが論文で分かったんですね。そこから“やっぱり腸内細菌がすごい!”と注目されるようになりました。あとは解析コストが安くなり、皆さんが腸内細菌検査をできるようになったんです。その分、検体が集まりたくさん検査ができるようになり、研究が進んで腸に注目されるようになった経緯があるんです。今まで分からなかったものが可視化できるようになったのも大きかったですね」
腸マニアの母親の影響のおかげか アテネオリンピック予選では下痢を回避 「そこになぜ私が取り組んだかというと、幼少の頃から母親に“人間は一番、腸が大事よ!”と言われて育ったんですよ。母親は、調理師の資格を持っていたのですが家族の健康のため、子供の発育のために、ありとあらゆる健康食品や栄養学を学んで、たどり着いたのが腸だったんです。ただ当時は腸に関して細かいことは分かっていなかったと思うのですが、“毎日ウンチを見なさい”と言われて、それを日課にしていました」
そんな母親による腸への意識が高かったライフスタイルのおかげか、後に出場したアテネオリンピック最終予選で、まわりの選手が下痢になっている中、鈴木さんを含める5人だけならなかったというエピソードがある。
思い立ったが吉日! 引退と同時に会社を設立 「僕自身が引退する直前に、たまたま腸の記録アプリを作っている人がいると聞いたんです。腸内細菌という言葉を知っていたし、面白そうだなとすぐに会いにいったんです。そこから面白い特徴的な被験者で調べると、大きな発見に繋がることが分かり、アスリートの腸内細菌を調べたら、めちゃくちゃ面白そうじゃん! と思い、今の会社の立ち上げるきっかけになりました」
菌を摂り、コンディションのベースをつくるサプリメント
鈴木さんの会社であるAuBが研究を重ね、科学的アプローチで展開している腸活のためのサプリメント。酪酸菌をメインにしたビフィズス菌、乳酸菌など約30種類の菌を摂取可能。この配合量は業界最多クラス!
aub BASE 1袋90粒〈約30日分〉¥8,140(税込)
AuB
http://aubstore.com
オフィスでデスクワークをこなす鈴木さん。
そこから特徴的なトップアスリートの被験者を調べるために、1000名のウンチのデータを集めることがスタート。4年の歳月がかかった。そうして会社が研究を進める中、2つの大事なポイントにたどり着く。
「まず一つめの大事なポイントは、菌の多様性が高いということ。2つめは短鎖脂肪酸をたくさん作りだす腸内環境がよい。この2つなんですね。アスリートはこの2つが良かったんですよ。よく耳にする“腸内フローラ”と言うのは、腸を見たときにいろんな菌がみっちりたくさん存在しているので、これがお花畑みたいに見えることから腸内フローラと言われているんです。菌の種類がたくさんいることによって、外敵から守ってくれる。例えば、ビフィズス菌をたくさん摂ることも大事ですが、いろいろな菌がたくさんいることのほうが、より重要なのです」
腸活は“美”だけでなく “健康寿命”を延ばすカギ 「菌が作り出す酸を、総称して短鎖脂肪酸と呼びます。これはたくさん腸内細菌が働いてくれると、作り出してくれるんですよ。研究の結果、アスリートは一般の方と比べて、なんと2倍も! 短鎖脂肪酸は、筋肉の回復や持久力に関係しているんです。ということは、“修復する”ということなんですよ。もしかすると、アンチエイジングに繋がってくる可能性があるかなと。また、アンチエイジングという“美”だけでなく、いつまでも自分の好きなことが元気にできる健康寿命を延ばし、“ライフタイムバリュー”を上げるのも大事だと思いますね。そのカギを握っているのが、腸だと言われています」
【PROFIRE】 鈴木啓太/元サッカー日本代表。浦和レッズに16年間所属し、長い間トップアスリートとして活躍。引退と同時に腸にフォーカスした会社「AuB」を設立。腸に関する研修や講演を通して、腸活の重要性を伝える啓蒙活動にも力を注いでいる。サッカーをはじめ、ビジネス、コンディショニングまで、幅広いジャンルにフラットな目線で切り込む人間力で人気のYouTubeは25万人フォロワーを誇る。
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Keita Suzuki※次回は日常生活で取り入れられる、効果的な“腸活”についてクローズアップします。 text:MIYUKI NEZASA