フランク・ゲーリー フランク&ベルタ・ゲーリー邸 1978年
ⒸFrank O. Gehry. Getty Research Institute, Los Angeles（2017.M.66）
リフォームや部屋の模様替えなど「家の雰囲気を一新したい」「理想の暮らしを模索している」という人必見の展覧会が開催されます。光あふれる大きな窓、洗練された家具、そして家族の時間を包み込む住まい。20世紀を代表する建築家たちが描いた“理想の暮らし”が、この秋、兵庫県立美術館に集結。
「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s」では、モダニズム建築の巨匠ル・コルビュジエやミース・ファン・デル・ローエら巨匠の住宅を通して、住まいの革新を辿る貴重な体験が待っています。快適性や機能性、そして芸術性の向上を目指して設計されたモダン・ハウス。1920年代から70年代にかけて建てられた住宅の数々は、国際的なモダニズム建築の流れに呼応しながらも、地域や気候、社会背景、住む人の個性までも映し出しています。理想の暮らしを求めた建築家たちの思索は、ひとつひとつの住宅に独自の物語を刻んでいます。衛生設備や光と風を取り込む窓、効率的なキッチンや美しい調度品、さらには自然を抱き込むランドスケープまで――。これらは20世紀における住宅の新しい姿を形づくり、現代の暮らしにも受け継がれています。
「衛生」「素材」「窓」「キッチン」「調度」「メディア」「ランドスケープ」の7つの切り口から、近代住宅の革新をひも解き、さらに、建築史に名を刻む14邸を中心に図面や写真、スケッチ、模型、家具やテキスタイルまでを網羅しているので見ごたえも抜群。モダニズム建築が切り拓いたライフスタイルの革新は、現代の暮らしにも大きなヒントを与えてくれるはず。美術館を出る頃には、きっと「自分の家をもっと心地よくしたい」と思えてくるでしょう。
リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s–1970s
会期 2025年9月20日(土)〜2026年1月4日(日)
会場 兵庫県立美術館
住所 651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1［HAT神戸内］
展示室 兵庫県立美術館 企画展示室
時間 10:00～18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日 月曜日[ただし、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)、11月24日(月・振休)は開館、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火)、12月31日(水)、1月1日(木)は休館]
観覧料
一般 当日券 1,800円、団体料金 1,600円
大学生 当日券 1,000円、団体料金 800円
高校生以下 無料
70歳以上 当日券 900円、団体料金 800円
障害者手帳等をお持ちの方（一般） 当日券 450円、団体料金 400円
障害者手帳等をお持ちの方（大学生） 当日券 250円、団体料金 200円
※一般以外の料金でご利用される方は、証明書を観覧当日ご提示ください。
※障害者手帳等をお持ちの方１名につき、その介助の方１名は無料。
※団体(20名以上)でご鑑賞いただく場合は１ヶ月前までにご連絡ください
※コレクション展は、別途観覧料が必要です(本展とあわせて観覧される場合は割引あり)。
兵庫県立美術館
https://www.artm.pref.hyogo.jp/
text：UMI TSUKINO
2025.10.09
