北村 春一(青森ねぶた ねぶた師)
暑い毎日、涼やかな気分になれるスポットをお探しの方におすすめなのが、ホテル雅叙園東京。2025年10月1日から一時休館することもあり、今のタイミングで訪れるのはよい記念にもなるのでは。なかでも東京都指定有形文化財「百段階段」にて開催されている企画展はまさに暑さを吹き飛ばすのにぴったり! 今年の「和のあかり」では、「鬼」をテーマに部屋ごとにさまざまな意匠が凝らされています。階段を上るたびに現れる世界の先に、たどり着くものは何なのか…。現代にも息づく「鬼」の存在を自らの心に問うひとときを過ごすことができるのもこの企画展の魅力。
エントランス展示では、月明かりに照らされたススキが幻想的な情景を生み出し、温もりのあるあかりが空間をやさしく彩ります。穏やかな景色の中に、どこか胸の奥がかすかにざわめくような余韻が漂います。

谷 俊幸(照明作家)
階段廊下の先にすすむと「頂上の間」が。鬼との闘いが終わり、平穏が訪れた日常が広がるというストーリー性も楽しみのひとつ。窓の外の緑が美しく金魚や錦鯉が泳ぐ静謐な空間では、日常から離れた穏やかな気持ちへと誘われます。

DI Palette(紙にしきごい)
これら以外にも総勢38名のアーティストによる様々な感性と表現で創り出した「百鬼繚乱」の世界で思う存分非日常を体感して。
和のあかり×百段階段2025 ~百鬼繚乱~
■期間:2025年7月4日(金)~9月23日(火・祝) ※会期中無休
■時間:11:00~18:00(最終入館 17:30)
■会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財 「百段階段」
■料金:[当日券]一般 ¥1,800 / 大学・高校生 ¥1,200 / 小・中学生 ¥1,000(すべて税込)※未就学児無料、学生は要学生所呈示
■URL:https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/wanoakari2025
text:UMI TSUKINO
2025.09.06