華やかで個性的なイタリアンジュエリーとして誰もが憧れる「ブルガリ」。その色彩を操る唯一無二の手腕に光を当てる「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧 」展が9月17日から開催されています。在日イタリア大使館の後援を受け、日本でのブルガリ展としては10年ぶり、かつ過去最大のスケールです。色彩という刺激的な言語を通して、ジュエリー、アート、クラフツマンシップが織りなす世界が体感できるのが最大のポイント。まるで万華鏡を巡るように、豊かで華やかな探検へと誘われます。
なかでも注目は、イタリア国外では初めて公開される1940年頃のブレスレット。ゴールドとプラチナに、ダイヤモンドとシトリンを贅沢にあしらった逸品で、宝石から放たれる鮮やかなオレンジの輝きは、まるでローマの夕暮れを思わせるような温かな色調を宿しています。

《ブレスレット》
ゴールド、プラチナ、シトリン、ダイヤモンド
1940年頃 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
ほかにも注目したいのは、世界的にも希少なジェイドや、7つのエメラルドが輝く伝説のネックレス(1961年)。「セブン・ワンダーズ」と呼ばれ、女優モニカ・ヴィッティらを魅了した名品で今もなお、その存在感は色あせることなく人々を惹きつけます。

《ネックレス》
プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド
1961年 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
そしてこの展覧会で必見なのは、1969年頃に生まれた「コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット」。ネックレスにもブレスレットにもなる唯一無二といわれる傑作で、アメシストやターコイズ、ルビーなど色とりどりの宝石が贅沢にちりばめられています。ブルガリが紡ぐ色彩の物語を鮮やかに体現しているブレスレットはまさに垂涎の的! ブルガリのクリエイティビティを存分に楽しむことができる貴重な時間を堪能してください。
《コンバーチブル・ソートワール=ブレスレット》
ゴールド、アメシスト、ターコイズ、シトリン、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド
1969年頃 ブルガリ・ヘリテージ・コレクション
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■展覧会名 :ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧
■会期 :2025年9月17日(水) ~ 2025年12月15日(月)
■休館日: 毎週火曜日 *ただし9月23日(火・祝)は開館、9月24日(水)は休館
■開館時間 :10:00~18:00 毎週金・土曜日は20:00まで *入場は閉館の30分前まで
■会場 :国立新美術館 企画展示室2E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
https://www.nact.jp
■主催: 国立新美術館、ブルガリ
■後援 :在日イタリア大使館
■観覧料 :一般2,300円 大学生1,000円 高校生500円(全て税込)
中学生以下は入場無料
障害者手帳をご持参の方(付添の方 名を含む)は入場無料
本展は日時指定券を導入します。詳細は後日ホームページ等でお知らせします。
■お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
text:UMI TSUKINO
2025.10.02