芋焼酎の誕生は種子島が発祥、そして本土へ渡る
一年中サツマイモを食べて菌活、というのが最近のトレンド。焼きたてのホクホク、冷凍してデザートのようにして味わう、など味わい方にも変化が見えてきています。そこで話題になるのがサツマイモの品種。皆さま、品種で選ぶことありませんか?!甘さ、ねっとり感、旨み、を意識するとサツマイモの味わいに個性があることが伝わってくると思います。それは芋焼酎も同じこと。芋焼酎にするサツマイモも芋の種類が豊富なのです。
芋焼酎が誕生した種子島はサツマイモの栽培も盛んです。品種も多種多様にありますが、その中でも種子島ならでは、のサツマイモが安納芋。サツマイモチャートを作ってみると、この安納芋は甘さが濃厚でねっとりとした食感のトップになると言われています。しかも安納芋は種子島の安納地域で栽培されていることからこの名称になっています。そして平成25年(2013年)まで種子島だけで生産が許されている固有品種でもありました。今でこそ「種子島が主要産地」と言われていますが、それは「種子島でのみ栽培してよい」という貴重なサツマイモであった、という歴史的な背景があるのです。
畑の景色は圧巻
この種子島ならではの安納芋を原料にした芋焼酎が「島辺」(シマナベ)。
現在は4代目が取り仕切る髙﨑酒造が限定本数販売しています。
「島辺」は発酵菌の存在が味わいを創り上げている
芋焼酎を作るにはベースとなる麹菌・酵母菌が必要です。これは蔵元によって使用する菌が異なります。なぜならサツマイモの品種や成分が違いますから。髙﨑酒造は「島辺」の原料となる安納芋と相性の良い麹菌・酵母菌を選び抜き、2回の仕込みを経て蒸留、熟成させています。
安納芋は小ぶりなものが多い
グラスに注いだ瞬間、香りが立ち上がってきます。これが本当に穏やか!驚きます。いわゆる「芋焼酎」は個性的な香りが明確で好みが分かれると思うのですが、その個性がゆるやかに現れてくるのです。インパクトを求めていない、厳かな感じ。これは蔵元のテクニックの凄みを感じます。口に含むと一気に広がるのは優しい甘さ。安納芋の香りは後から現れてきます。これがまた穏やかなのです。非常に飲みやすい仕上がり。丁寧に作られているという印象です。味わい方はロックで召し上がると面白いと思います。液体の温度が冷えていくことで味わいが引き締まってくるので。
ここまで味わいが穏やかで優しいと料理とのペアリングも広がると思います。焼酎の旨み、を意識してみるとさらに膨らみます。お勧めは黒豚のしゃぶしゃぶ。つけダレはお好みで。黒豚は豚肉の中でも味が濃いとされているのでこの島辺の旨みと濃厚さが引き立ってくると思います。島辺は食中酒にもなる存在。ぜひ楽しんでみてください。
木箱入りはギフトにも最適
髙﨑酒造 「島辺」
720ml ¥8,800(税込)
髙﨑酒造株式会社
問い合わせ先
オンラインストア エイ・エイ・オー
https://indigo244632.studio.site/
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(数に限りがあります・なくなり次第終了・お早めにお申し込みください)
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藤﨑 聡子
ワインジャーナリスト
ワイン専門誌「ワイン王国」を立ち上げ編集・企画・広告業務兼任する。フランス・シャンパーニュ騎士団より2009年ジャーナリスト最年少でオフィシエ・ド・シャンパーニュを叙任。現在はワイン、ウィスキー、食、旅などライフスタイルをテーマに幅広く執筆中。またスーパーバイザーとして韓国情報サイト・PIVImを監修。
PIVIm:https://pivim.jp/
text:SATOKO FUJISAKI
LIFESTYLE / SENLY PR