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いきものの生命力や愛らしさを
表現した様々な造形を鑑賞できる

いきもの賞玩

漫画にアニメにゆるキャラなど。日本人は世界の中でも、“可愛い”を創ることに長けていると言われます。そんな日本人が持つセンスの源流を遡ることができるような展覧会「いきもの賞玩」が、「皇居三の丸尚蔵館」にて開催されます。
今回の展覧会のテーマは“いきもの”。詩歌や絵画、やきものや絵巻物、彫刻など様々な技法によって表現された“いきもの”を見ることができます。中でも注目を集めているのが、江戸時代、伊藤若冲によって描かれた国宝《動植綵絵 池辺群虫図》(展示期間:8/6~9/1)。チョウやバッタにカエルなど総数350匹を超える虫が、どこかユーモラスに大胆な構図で描かれていて、現代にも通じるようなセンスを感じられます。

いきもの賞玩


明治時代後期から大正時代にかけての《羽箒に子犬》は、羽箒の紐を加えてイタズラをするワンちゃんを象った象牙彫刻。垂れた耳と目、ぷっくりした口元が、なんとも愛らしくて頬が緩んでしまう逸品です。生き物を美しい、可愛らしいと賞玩する目線は、時代を超えて共通なのだと実感できる、興味深い展覧会になっています。

いきもの賞玩
期間:前期2024年7月9日(火)~後期8月4日(日)、8月6日(火)~9月1日(日)
場所:皇居三の丸尚蔵館
入館料:一般¥1,000(税込)、大学生¥500(税込)

            

皇居三の丸尚蔵館
東京都千代田区千代田1-8 皇居東御苑内
https://shozokan.nich.go.jp/

詳細は特設サイトへ
https://pr-shozokan.nich.go.jp/2024wildwonders/

text:YUMIKO KAZAMA

2024.07.07
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