Netflixシリーズ「キング・ザ・ランド」独占配信中
アジアのみならず、世界でも話題となっている韓流ドラマ。その主役を演じる俳優たちはファンミーティングを開催すれば１万人規模のファンが詰めかけるなど、まるでアイドル歌手さながらの人気となっています。そんな俳優たちが出演するドラマや映画。いろいろありすぎて何から観ていいの？ と迷ってしまう方も多いはず。そこでSENLY★韓流サランヘヨでは、旬の俳優とともに、今観るべきおすすめ作品とその見どころについてもご紹介していきます。第８回目にご紹介するのは、2PMのジュノです。
続々と新しいグループが登場し、K-POP人気が高まっていますが、日本でのK-POP人気の牽引役としても知られるのが６人グループの2PM。野獣アイドルとして2008年に韓国でデビューすると、2010年の日本初来日では数万人規模のコンサートを成功させて韓国のみならず日本でも不動の人気を誇るように。その２PMでリード・ボーカルやリードダンサーとして活躍していたジュノは、映画「監視者たち」（2013年）のオーディションを受けて俳優の道へ。観客動員数500万人以上を記録したこの映画での演技が高く評価された彼は、「記憶～愛する人へ～」（2016年放送）や「キム課長とソ理事 ～Bravo! Your Life～」、「ただ愛する仲」（2017年）、法廷サスペンス「自白」（2019年）など、着実に俳優としてのキャリアを重ねていきます。
「赤い袖先」©2021MBC U-NEXTにて独占配信中
そんなジュノが俳優として爆発的な人気を博したのが、除隊後初の復帰ドラマとして出演した時代劇「赤い袖先」（2021年１１月～2022年１月）なのです。このドラマで彼が演じたのは、韓国で名君として知られる朝鮮第22代国王であるイ・サン。若かりし日のイ・サン（ジュノ）は、常に命の危険と隣り合わせのなか、宮廷で孤独な日々を過ごしていました。その宮廷で見習いの宮女として仕えていたのが、ソン・ドギム（イ・セヨン）。２人は幼き日に出合っていたことに気づかぬまま時が経ちますが、美しく、そして聡明な宮女として成長したソン・ドギムに想いを寄せるイ・サン（ジュノ）。国王として国を守らなければいけない立場のイ・サンは、一途に宮女ソン・ドギムを愛するものの、身分違いの恋は許されるはずもなく…。２人の恋の行方がどうなっていくのかが繊細に描かれたのが壮大な歴史ラブロマンス「赤い袖先」。
「赤い袖先」©2021MBC U-NEXTにて独占配信中
朝鮮第22代国王イ・サンは、これまでも名だたる俳優たちが演じてきましたが、その中でもジュノの高い演技力によって、記憶に残るイ・サン像となったようです。実際、このドラマでの演技が認められたジュノは、MBC演技大賞で「最優秀演技賞」を。韓国のゴールデングローブ賞と呼ばれる第58回百想芸術大賞では「TV部門男性最優秀演技賞」を受賞したほか、2022 Asia Artist Awardsでは7冠を達成するなど、名だたる賞を総なめにし、彼の人気が再燃したのです。ドラマ「赤い袖先」は“宮女の自立心”という、女性監督ならではの視点で描かれた歴史時代劇としても見どころ満載ですよ。
Netflixシリーズ「キング・ザ・ランド」独占配信中
ジュノのさらなるグローバル人気に火をつけたのが2023年にNetflixシリーズで配信された「キング・ザ・ランド」。相手役が「少女時代」のユナということでも放送前から大きな話題を集めたこのドラマで、ジュノは、キンググループの御曹司であり、キングホテルの後継者ク・ウォン役を演じます。小さい頃のトラウマから笑顔が苦手で、俺様気質のク・ウォン（ジュノ）は、ホテルのフロントデスクでいつも笑顔をふりまくチョン・サラン（ユナ）と出会います。正反対の2人が予期せぬ出会いから恋に仕事に大奮闘していくホテルを舞台にしたコミカルなラブストーリー。
Netflixシリーズ「キング・ザ・ランド」独占配信中
ツンデレ御曹司のク・ウォン（ジュノ）の直球ストレートな甘いセリフやチョン・サラン（ユナ）との掛け合いも、演技ドル（演技も上手なアイドルの略）として高い評価を得ている２人だからこそ、最後まで見飽きない展開になっています。ジュノは2PMとしてだけでなく、日本でソロ活動をスタートして今年で12周年を迎えます。2025年２月に開催された２万人規模のファンコンサートチケットはあっという間にソールドアウト。ソロ曲では作詞作曲も行い、司会進行もすべて一人で日本語で行うなど、まさにマルチな才能を発揮しています。今年は、新ドラマ「CASHERO」がNetflixで始まるので演技派ジュノのさらなる活躍から目が離せません。
Profile
韓流ライター 橋本嘉美
「冬ソナ」時代から韓国ドラマを見始め、「私の名前はキムサムスン」でヒョンビンにドはまり。以来、イケメン俳優たちの成長を見続けて早20年ですが、これまでに見たドラマや映画、バラエティは数百本以上。韓国俳優たちのファンミフリークでもあるので、彼らの素顔などもご紹介して
text：YOSHIMI HASHIMOTO
