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SENLY★韓流サランヘヨ #.14 ~パク・ジニョン~

アジアのみならず、世界でも話題となっている韓流ドラマ。その主役を演じる俳優たちはファンミーティングを開催すれば1万人規模のファンが詰めかけるなど、まるでアイドル歌手さながらの人気となっています。そんな俳優たちが出演するドラマや映画。いろいろありすぎて何から観ていいの?と迷ってしまう方も多いはず。そこでSENLY★韓流サランヘヨでは、旬の俳優とともに、今観るべきおすすめ作品とその見どころについてもご紹介していきます。第14回目にご紹介するのは、パク・ジニョンです。
うるっとした瞳で見つめられたら、誰も“ノー”と言えない——。そんな子犬のような可愛さと爽やかさから「初恋記憶操作男」とも呼ばれるパク・ジニョンは、アイドルグループGOT7のメンバーでもある“演技ドル”(演技もできるアイドル)です。2009年、JYPの公開オーディションで1万人以上の参加者から見事1位に選ばれ練習生に。2014年にアイドルデビューを果たす一方、俳優としては2011年にドラマ『ドリームハイ2』でデビュー。その後も『花様年華~君といた季節~』『彼はサイコメトラー -He is Psychometric-』などで人気俳優としての地位を確立しました。
Amazon Original『ユミの細胞たち - シーズン 2』©STUDIO DRAGON CORPORATION
Prime Videoで独占配信中
そんな彼が韓国女性たちを沼落ちさせたのが、2022年のAmazon Original『ユミの細胞たち - シーズン2』。甘いルックスに誠実さと爽やかさを兼ね備え、恋愛では直球ストレートという“理想の彼氏像”を詰め込んだユ・バビ役は、まさにパク・ジニョンそのもののハマり役でした。
この作品は、実写と3Dアニメーションを組み合わせた斬新な演出も話題に。失恋したばかりの30代女性が新しい恋に踏み出すなかで、揺れ動く心のありようを“細胞”たちがユーモラスに代弁してくれます。主演のユミ役はキム・ゴウン、その彼氏役をパク・ジニョンが演じます。シーズン2では、同じ職場のマーケティング部で働くユ・バビ代理(パク・ジニョン)とのキュンキュンするような恋の始まり、遠距離恋愛でのすれ違い、さらにシーズン1の元彼(アン・ボヒョン)も再登場。30代女性の複雑で揺れ動く心の葛藤や男性たちの一途さ、せつなさなどが繰り広げられていて、「なぜそうなる?」「なぜその選択?」と”細胞”たちになりかわって感情移入してしまう面白さです。OST(挿入歌)も印象的で、2026年には待望のシーズン3も放送予定というこのドラマは、筆者が何度もリピートしたおすすめ作品です。
Netflixシリーズ「未知のソウル」独占配信中
2024年の除隊後も精力的に活躍するパク・ジニョンの最新ヒット作が、Netflixオリジナルドラマ『未知のソウル』。顔はそっくりでも性格も人生も真逆の双子の姉妹ユ・ミレとユ・ミジが、ある出来事をきっかけに人生を入れ替え、互いの心の傷と向き合っていく心にしみるヒューマンドラマです。
このドラマで主演の双子を一人二役で演じるのがパク・ボヨン。2人の幼馴染でありイケメン弁護士イ・ホス役を演じるのがパク・ジニョン。自由奔放な妹ミジは、ケガにより陸上選手の夢を絶たれ、田舎の実家で祖母の介護とアルバイトに明け暮れる日々。一方の姉ミレは、成績優秀でソウルの公企業で働きながら一家を支えているものの、職場でのいじめに苦しむ日々。そんな正反対の二人が、入れ替わることで相手の人生に隠された痛みや葛藤を知り、もがき苦しみながら心の傷を乗り越えていく姿が丁寧に描かれています。そして大手弁護士事務所の弁護士として順風満帆な人生を歩んでいるかに見えるイ・ホス(パク・ジニョン)もまた、ケガによる後遺症に苦しみ、親子の関係にも大きな葛藤を抱えているというストーリー展開。ラブラインだけでなく、学歴社会での生きづらさや就職難といった社会問題、家族関係、誰かを守るために頑張る姿など、疲れた現代人の心に響くドラマは号泣必至です。来年に向けて、新作ドラマの出演も予定されているパク・ジニョンのさらなる飛躍から目が離せません。
【PROFILE】
韓流ライター 橋本嘉美
「冬ソナ」時代から韓国ドラマを見始め、「私の名前はキムサムスン」でヒョンビンにドはまり。以来、イケメン俳優たちの成長を見続けて早20年ですが、これまでに見たドラマや映画、バラエティは数百本以上。韓国俳優たちのファンミフリークでもあるので、彼らの素顔などもご紹介していきます。
text:YOSHIMI HASHIMOTO