美容クリニックが増えている今、肌悩みを相談しに行きたいけれど、どこのクリニックがいいのか、不安はありませんか?そんなSENLY読者のために、編集部が選りすぐりの12人の美しいドクターに取材。どんなクリニックでどんな施術をしてもらえるのか、先生方のキレイの秘密は何なのか。SENLY編集部の植松晃士がいろいろなお話を伺います!
第6回目は東京・目黒 目黒げんクリニックの院長、市原 佑紀先生です。
「クリニックのコンセプトは、もうひとつの家。
患者様に寄り添い患者様と一緒に年を重ねていく」
東京・目黒 目黒げんクリニック
市原 佑紀先生
形成外科専門医。アンチエイジングを中心に、自然な美しさを実現する美容医療を提供しています。大学病院に6年間勤続後、形成外科専門医を取得し、家族の転勤を機に上京。加藤クリニック麻布で美容医療の道に進み、2021年に目黒げんクリニックを開院。前職時よりメイクと美容医療のあり方に興味を持ち、定期的にプロのメイクアップアーティストと共に勉強会も開いています。
できるだけ元の状態に戻す!
美容医療における「FRT治療」を提唱
「こちらのクリニックは、オープンしてどのくらいですか?」(植松)
「2021年に開院したので、2年半くらいになります」(市原先生)
「SNSなどを拝見していて、先生の美容理論に興味がわきました。アンチエイジングは、足し算、引き算、引き締め算というんですって?」(植松)
「Filling(足す)、Reduction(引く)、Tightening(引き締め)の頭文字をとってFRT理論といっています。エイジングは、まず骨という土台が痩せて脂肪や筋肉などの皮下組織が下垂してくる、ほうれい線や口横の皮下組織のあたりは年々脂肪が増加してくる。増えるものと減るものがあるんですね。そして、一番上の肌は新聞紙のようにたわたわになっていく。痩せて脂肪が減ってくる所へは、元あるボリュームを再現するためにヒアルロン酸や脂肪注入、プロテーゼなどで足し算する。一方で、脂肪が増加してくる部分があるからそこは吸引、薬やマシンで減らすという引き算が必要になってくる。例えば体重が増減したら、その上にまとう生地も調整しなくちゃならないじゃないですか。中身がSサイズなのに、Lサイズを着ていたらダブダブですよね。同じように、表面にある肌は引き締めないといけないんです。」
「納得です。ほうれい線が気になるからそこだけ埋める、ではだめですもんね。よく一部分だけ若くなってて、仕上がりが何か違うよね、という例がありますから」(植松)
「そうですね。私も患者様たちにインスタグラムやSNSなどでアドバイスしています。そして、全層治療、全方位で診ることを大事にしています」(市原先生)
形成外科専門医もいれば皮膚科専門医もいる。
美容の悩みはここで解決できます
「患者さんたちには、どういうスタンスで施術されるんですか?」(植松)
「基本的に同じ患者様と長いスパンでお付き合いさせて頂いており、ナチュラルさはもちろん、2,3年後も無理のない美しさを保てるようにと思って施術の提案をしています」(市原先生)
「メンテナンスが細やかで丁寧だと受けるほうも安心ですよね。ちなみに、こちらのクリニックには形成外科、美容外科、美容皮膚科と3科目ありますが、すみわけみたいなものがあるんですか?」(植松)
「2人が皮膚科専門医で、残り6人は形成外科専門医です。患者様の目的や要望に応じて対応できます」(市原先生)
「先生は形成ですよね? そもそもどうして形成を目指したんですか?」(植松)
「形成って、治療の最後に呼ばれることが多いんですね。例えば乳がん手術のあとの乳房再建とか。最後の仕上げというか、患者様のQOLを高めるお手伝いをするんだな、という認識があって。そして、ありがとうと言われることが多い仕事と感じ、選びました」(市原先生)
美容医療とメイクの関係性とは?
両方のいいところを掛け算する
「こちらでは、メイクのアドバイスもあるんですよね?」(植松)
「医療は形を作るもので、メイクアップは光と影を表現し、さらに彩りを整えるもの。そう考えているので、ヘア&メイクアップアーティストの岡田知子さんにご協力いただいて、メイクと医療の勉強会みたいなものをやっています。例えば、オペすると目と眉の距離が近づくなどの変化があり、メイクは今までと同じではなく、今の顔に合ったものにしよう、傷跡を隠すためにメイクの力を借りようとか、医療とメイクの関係を探しています。顔の中に色があるのは眉、目、唇、影しかないんですね。ほうれい線の影を取り除くと顔が間延びして見えるので、メリハリのためにもある程度の影は大事です。それぞれの色の具合を、メイクで補填してバランスをとっていかないといけないと思っています。そもそも、美容医療を受けて顔が変わったのにメイクを変えないってどうなの?と思っていて」(市原先生)
「医療を受けなくても、ずーっと昔から頑なにメイクを変えない人っていますからね(笑)。年齢に合わせて変えていくべきなのに」(植松)
「メイクでこと足りることもあるんですよね。ヒアルロン酸を入れたいけど予算が足りないという患者様がいたら、ハイライトを入れてみたら変わるかもとアドバイスしたり。唇のあたりが寂しいならオーバーリップで描いてみたら、とか。メイクすることでイメトレになって、どういう顔になりたいのか、治療法のヒントになったりもするんです」(市原先生)
セルフケアは美顔器が必須!
血流を促すことでむくみ&たるみ解消
「インスタントにメイクで楽しめる日もあれば、継続的に医療でアレンジする手もあるし。どちらもキレイになるという意味では同じですもんね。ちなみに、先生ご自身のホームケアは何かしていらっしゃるんですか」(植松)
「キャトルリフトなど美顔器は必要ですよね。女子はキメなきゃいけない瞬間がありますから。高周波でむくみとり、リフトアップ。血流を促すとコラーゲン増幅するんです。美顔器は3日前くらいから使って仕込みますね(笑)」(市原先生)
キャトルリフト
¥139,700(税込)
(セット内容)キャトルリフト本体、アップジェルPro、ACアダプタ、クイックマニュアル、保証書付き取扱説明書(保証期間は購入日より2年間)
開院して3年弱。FRT理論に基づいて
自分も患者様も幸せにしたい
「院長として仕事をして、患者さんにはインスタグラムでアドバイスをして、毎日お忙しいですが、プライベートはお子さんと過ごすことが多いですか」(植松)
「ママ活は正直、あまりできていないんです。でも、お休みの日は娘の好きな原宿へ繰り出したり、家族とどこかへ出かけるようにはしています」(市原先生)
「先生のこれからのヴィジョンはどういったことでしょうか」(植松)
「患者様に寄り添って、患者様と一緒に年を重ねていくクリニックでありたいです。患者様に対しては「もうひとつの家」がコンセプト。ここにいけば、誰かが悩みを解決してくれる。そんな最後の砦になりたいですね。安心を提供できる居心地のいいクリニックにしたいと思っています。そのためには、自分の技術も進化させておきたいのでがんばります!」(市原先生)
お話を伺った先生
東京・目黒 目黒げんクリニック
市原 佑紀先生
日本形成外科学会 専門医
2011年 大阪医科薬科大学 医学部 卒業
2011年 大阪医科薬科大学病院 初期研修
2013年 大阪医科薬科大学 形成外科 入局
2014年 筑波大学医学医療系 形成外科 勤務
2015年 大阪医科薬科大学 形成外科 勤務
2019年 日本形成外科学会専門医 取得
2019年 加藤クリニック麻布 勤務
2021年 目黒げんクリニック 開院
目黒げんクリニック
東京都目黒区目黒1-6-17
Daiwa目黒スクエア 8階
03-6420-3944
診療日:平日9~18時
休診日:土日祝日、年末年始
https://megurogenclinic.com/
text:ERI NAKAO