2025年、アール・デコ博覧会から100年。建築からファッション、工芸までを彩ったその装飾様式は、今なお人々を魅了し続けています。とりわけ女性たちのワードローブには、自由と洗練の息吹が鮮やかに刻まれていました。ポワレやランバン、そしてシャネルが手がけたドレスには、幾何学的な美と優雅なラインが重なり合い、新しい時代を生きる女性の姿を映し出します。「アール・デコとモード」には、1920年代を中心とする京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵のドレス約60点を展示し、100年前の「モード」の魅力を現代に伝えます。時代を超えた美のきらめきに、うっとりできる時間を過ごしてみては。

ジャンヌ・ランバン イヴニング・ドレス 1920年代前半 京都服飾文化研究財団 撮影:畠山崇

ジャクリーヌ・マルヴァル《ヴァーツラフ・ニジンスキーとタマラ・カルサヴィナ》 1910年頃 個人蔵/ジャクリーヌ・マルヴァル委員会(パリ)協力
ドレスなど衣装のほかにも100年前の女性たちを彩ったジュエリー、腕時計、化粧道具または、同時代の絵画や工芸品など、現代につながる様々なアイテムが集結しています。1920年代パリの華やぎを感じながら、自由で洗練された女性の美意識に触れるひとときへタイムトリップしてみてください。
会期:2025年10月11日(土)~2026年1月25日(日)
開館時間:10:00-18:00[1/2を除く金曜日と会期最終週平日、第2水曜日は20:00まで]
※入館は閉館の30分前まで
休館日:祝日・振替休日を除く月曜日、および12/31と1/1
ただし、トークフリーデーの10/27、11/24と12/29、会期最終週の1/19は開館
主催:三菱一号館美術館、公益財団法人 京都服飾文化研究財団
会場:三菱一号館美術館
観覧料金:一般2,300円、大学生・専門学校生1,300円、高校生1,000円
※価格はすべて税込
※障害者手帳をお持ちの方は半額、付き添いの方1名まで無料
人権週間期間 (12月4日(木)〜10(水))は障害者手帳をお持ちの方と同伴者1名様まで無料となります。
三菱一号館美術館
https://mimt.jp/ex/artdeco2025/
text:UMI TSUKINO
2025.10.11