大人になると、今さら人に聞けない悩みが増えるもの。
ファッション、メイク、お社交etc……などSENLY読者の悩みを
植松晃士がほんのりスパイスの効いた愛情を注いでお答えいたします!
人生の荒波を華麗に乗り越える、“読む処方箋”をあなたに。
【読者のお悩みvol.3】
同僚とのコミュニケーションで、どこまでプライベートに踏み込んでいいのか悩みます。失礼にならない線引きは?
相手に聞くのではなく
自分のプライベートの「小ネタ」を話して
距離感を見極める

まず、会話の切り口としてプライベートの話をしないと、人間関係って深まらないもの。ではどうしたらいいのか? 自分のプライベートの話を当たり障りない範囲にするということ。この「当たり障りない」というのがポイント。
家での出来事とか、昨日おうちのお掃除したときの話とか、お料理を作ったときの話、近所のスーパーに行ったときなどの小ネタで十分。
小ネタでも、自分のプライベートの出来事を本音で話すと距離感が縮まるよね。
例えば「この前、リードをつけていない犬に追っかけられそうになってすごく怖かった」という話でもいいじゃないですか。
会社では分からない、その人の意外な一面を知ると親近感が沸くもの。
逆に、いくら自分が話の球を投げても、相手が完全にプライベートをブロックして会話のキャッチボールが成立しないようだったら、「はい、そこまでの関係よね」と判断ができますよね。
相手が言わないことは
聞かないのが
大人のルール

「失礼にならない線引き」というのは、相手に聞くのではなくて、
まず自分のことを話すことから。一方的に聞いてばかりでは駄目なのよ。
大人のルールとして、相手が言わないことは聞かないこと。
「あ、この分野は話さないのね」ということは、相手が言いたくないこと。
それはこちらも聞かないのが、優しさ。
線引きのポイントは、相手が言わないことを聞かないことが線引き。
自分がプライベートの話の球を投げて、相手も投げ返してくる話題はアリ。
会話のOKラインを瞬時にキャッチするのが大人の嗜み。
自分の小ネタの球を投げていれば、「この人は明るいわ」「一緒にいると何か楽しいな」と、相手からも自然と好感を持たれるはず。
心の扉は、話す範囲を決めてオープンにしておく。
「どうぞ入ってきて! おうちに上がって」とウェルカムされて
嫌な気持ちになる人はいないですよね。
「うっかり聞いてしまったけど、この部屋には入っちゃいけなかったのね……」
ということも、ときにはあるでしょう。
例えば相手がボーイフレンドの話を言わないのだったら、聞かないのがベスト。
だって言いたい人は、こっちが聞かなくても話してくるじゃない?!
相手が通してくれた部屋だけに、お邪魔すればいいの。
だからこちらも、入ってもいい部屋だけを案内すればいいんです。
特に家族の問題などは、仲の良い友人の間柄でもご法度。
相手から
聞きたくもない話を
されたときの3つの呪文
時々ちょっと勘違いしてる人って、残念ながら大人にもいます。
こちらが聞いていない、聞きたくもない自分のプライベートの内容を
永遠に話してくるパターン。
そのときの対処法は「へ~」「ふーん」「そうなんだ」で十分。
この3つのワードを呪文のように繰り返して。
で、時おり「わー♪」って言っておけばいいの(笑)。
逆に会話中に、相手がこの呪文を唱えたときは、あなたも要注意よ!
text:MIYUKI NEZASA
2025.10.13