アジアのみならず、世界でも話題となっている韓流ドラマ。その主役を演じる俳優たちはファンミーティングを開催すれば、1万人規模のファンが詰めかけるなど、まるでアイドル歌手さながらの人気となっています。そんな俳優たちが出演するドラマや映画。いろいろありすぎて、何から見ていいの?と迷ってしまう方も多いはず。そこでSENLY★韓流サランヘヨでは、旬の俳優とともに、今見るべきおすすめ作品とその見どころについてもご紹介していきます。第3回目にご紹介するのは、キム・スヒョンです。
Netflixシリーズ「涙の女王」独占配信中
日本のNetflixでも高い人気を誇った『涙の女王』。本場韓国のケーブルテレビ局tvNでは歴代視聴率が『愛の不時着』を超えて1位となったことでも話題となりましたが、このドラマで主演を務めたのがキム・スヒョンです。『涙の女王』は、美しい財閥3世ながら勝ち気で不器用な百貨店の女王ホン・へイン(キム・ジウォン)と、田舎ではスーパーマーケットの王子として育った頭脳明晰なイケメン弁護士のペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)が、大恋愛の末に世紀の結婚。しかし3年目にして倦怠期を迎え、ペク・ヒョヌが離婚を目論むところから物語が始まります。冷え切った夫婦関係でしたが、次々と起こる出来事をきっかけに愛が再燃していく様子をコミカルさとシリアスさの絶妙な加減で演じ切る主演2人の高い演技力に加え、悪役として登場するウンソン(パク・ソンフン)の存在がドラマを盛り立てます。次の展開が気になってしょうがなくなり、このドラマが放送された時期は、あちらこちらで、「もう『涙の女王』を見た?」との会話が聞かれるほどでした。
韓国ドラマでは、誰が脚本を書き、どのスタジオが制作を手掛けたのかがヒットのカギを握る大きな要因となります。『涙の女王』は、『愛の不時着』『青い海の伝説』『星から来たあなた』を手掛けた韓国随一のヒットメーカー「パク・ジウン」が脚本を。そして次々と話題作を連発するスタジオドラゴンが制作したと聞けば、面白くないわけがありません。
ちなみに2013年の『星から来たあなた』でも主演を務めたのがキム・スヒョン。脚本家からの厚い信頼が伺えますが、10年以上経っても変わらない童顔ぶりにも驚きです。
© HB ENTERTAINMENT U-NEXTにて独占配信中
ここでキム・スヒョンの簡単なプロフィールをご紹介しましょう。1998年生まれの36歳で、2007年にドラマ『キムチ・チーズ・スマイル』で芸能界にデビューし、2011年にペ・ヨンジュン企画の『ドリームハイ』 で注目を浴びると2012年に主演した歴史ドラマ『太陽を抱く月』では、韓国で視聴率40%を超える人気で一躍トップスターの仲間入りを果たします。そして、先ほどご紹介した、トップ女優チョンジヒョンと共演した『星から来たあなた』が韓国のみならずアジアでも大ヒットとなり、それ以来、トップスターとして第一線で活躍し続けています。
Netflixシリーズ「サイコだけど大丈夫」独占配信中
2020年公開の『サイコだけど大丈夫』では、自閉症スペクトラムの兄サンテ(オ・ジョンセ)と暮らす精神病院の保護士ガンテ役(キム・スヒョン)で、自分の感情を抑圧し、他者を優先して生きるという奥深いストーリーと難しい役どころで新たな一面を披露しました。圧巻の演技力でラブコメからシリアスものまでを演じ分け、20代で数多くの演技大賞を受賞。高い視聴率も叩き出すことから、“キム・スヒョンのドラマに外れなし”と評されるのも納得です。
そんなキム・スヒョンは、2024年7月に「ぴあアリーナ横浜」でファンミーティングを開催。1万人規模の会場を2日間満席にするほどの人気ぶりでしたが、見事な歌唱力と伸びやかな歌声で数々の曲を披露する中、会場を盛り上げたのが、近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」を日本語歌詞で歌いあげたときでした。本家よりも上手いのでは?とも評されたパフォーマンスで日本のファンを魅了したキム・スヒョン。10月からは、コスメデコルテの最高級ライン「AQ」のスペシャルパートナーとして日本のCMにも登場したことでも話題となっています。2025年にはディズニープラスで配信する「ノックオフ」の出演が決まるなど、その活躍からますます目が離せません。
【PROFILE】
韓流ライター 橋本嘉美
「冬ソナ」時代から韓国ドラマを見始め、「私の名前はキムサムスン」でヒョンビンにドはまり。以来、イケメン俳優たちの成長を見続けて早20年ですが、これまでに見たドラマや映画、バラエティは数百本以上。韓国俳優たちのファンミフリークでもあるので、彼らの素顔などもご紹介していきます。
text:YOSHIMI HASHIMOTO