SENLY連載
『美神ドクター12人に聞く！イマドキ美容通信』根本的な原因を探り、治療を模索する

美容クリニックが増えている今、肌悩みを相談しに行きたいけれど、どこがいいのか、どんな先生がいるのか、不安はありませんか？そんなSENLY読者のために、編集部が選りすぐりの12人の美しいドクターに取材。どんなクリニックでどんな施術をしてもらえるのか、先生方のキレイの秘密は何なのか。SENLY編集部の植松晃士がいろいろなお話を伺います！
第８回目は東京・錦糸町にある、錦糸町皮膚科内科クリニックの院長 田尻 友恵先生です。

「見た目の治療だけではなく、
皮膚科と内科の両面から判断した診療で
トラブルを繰り返さない肌に導きます」

東京・錦糸町　
錦糸町 皮膚科内科クリニック
田尻 友恵先生

2012年に北里大学を卒業後、東京医科歯科大学や慈恵医科大学、都内総合病院、都内クリニックで皮膚科、一般内科、アレルギー科、ペインクリニック科、美容皮膚科の分野で研鑽を積み、2022年に開院。トータルケアで健康をサポートしています。

隠れた内科疾患も念頭において診療。
根本的な原因を探り、治療を模索する

「こちらのオープンは2022年。ということは、コロナ禍のあたりでしょうか」（植松）
「マスクがまだ手放せないという感じでしたが、逆にマスクがあることでシミ取りなどの美容施術をしたいという患者様も増えていて、そのご要望にもお応えするべく2022年にオープンしました」（田尻先生）
「皮膚科だけではなく、内科やそれ以外の分野にも対応してくれるんですね」（植松）
「肌のトラブルが、実は内科疾患のサインだったりすることもあるんです。例えば、肌荒れが気になって診察してみたら、便秘症が原因だったとか。更年期世代の肌トラブルだと、女性ホルモンが影響していることもありますし。肌トラブルを繰り返さないように、内科的な診察でもサポートできれば、と思っています」（田尻先生）
「内科も併設だと、風邪をひいたときも診てもらえる。ファミリー対応もできそう。ちなみに、どういった肌悩みが多いですか？」（植松）

若い世代はニキビやアトピー、
大人世代だと内科的治療も増加

「若い患者様に多いのは、ニキビやアトピーです。さきほどもお話したように、便秘が原因だったり、あとはオーバースキンケアシンドロームだったり。ネット社会だけに誰でも情報を取り入れることができますが、正しい知識ではなかったりするんですよね」（田尻先生）
「そうですよね。オイリーだからといって、保湿しなくていいわけじゃない。乾燥しているからどんどん脂が出るタイプもありますし」（植松）
「スキンケアしていない人もいるので、ホームケアのアドバイスもしています」（田尻先生）
「アトピーの患者様は？」（植松）
「やはり保湿は大切。完治させることは難しいですが、暑くなると紫外線や汗が刺激となるので悪化させないアプローチや食生活などを指導します。また、ステロイドの誤解を解いてうまく使うようにしています」（田尻先生）
「大人世代はさきほども出ていた更年期問題が多いのかしら」（植松）
「そうですね。内科的なお悩みが増えてきます。汗がどっと出てかぶれる、眠れなくて肌トラブルが出るなど。更年期症状は、保険診療ならプラセンタ治療があります」（田尻先生）

気になる通称“ネックレスイボ”は
炭酸ガスレーザーで即解決！

「大人になれば更年期問題やたるみ問題も多いと思いますが、個人的に気になるのが、首やデコルテあたりのポツポツ！」（植松）
「アクロコルドンですね」（田尻先生）
「あ、そういう名称なんですね。勝手にネックレスイボと呼んでますが（笑）、あれはやはり加齢のせい？」（植松）
「そうですね。ネックレスイボとおっしゃるように、アクセサリーなどの刺激や摩擦も原因のひとつです。あとは紫外線の刺激なども考えられます」（田尻先生）
「見た目にも気になるし、どんどん増えるような気がします」（植松）
「刺激を受けると増えますね。うちでは液体窒素か炭酸ガスレーザーで治療します。2週間テープを貼るというダウンタイムがありますが、すぐに治療可能です」（田尻先生）
「麻酔をするから痛みもそれほどじゃないですよね」（植松）
「痛みは少ないです。数にもよりますが、１時間以内で処置は終わります。放っておくと数も増えるし、大きくなるので、気になるなら早めに診てもらいましょう」（田尻先生）

 

炭酸ガスレーザー「エスプリ」

ホームケアは美容内服がメイン。
ストレス発散は家族とお出かけ！

「先生ご自身のスキンケアはどうしていますか？」（植松）
「保湿重視のスキンケアはもちろんですが、美容内服を心がけています」（田尻先生）
「美容内服というと、どういうもので？」（植松）
「紫外線ケアとしてはビタミンC類、飲む日焼け止め。UVクリームも塗りますが、内側からも対処しています。また、ピルを飲んでいるとトラネキサム酸は服用不可なので、代わりにトラネキサム酸のクリームを塗っています」（田尻先生）

プラスリストア
TAホワイトクリームMD（医薬部外品）
10g ￥2,750（税込）

「ピルを飲んでいると、トラネキサム酸は服用不可なんて知らなかった！」（植松）
「併用すると、血栓（血が固まって血管がつまる）のリスクがやや高まるといわれているためですが、そういった情報もクリニックで教えてもらうといいと思います」（田尻先生）
「毎日お忙しいとは思いますが、お休みの日は何をしています？」（植松）
「小学生の女子が２人いるので、一緒にお出かけすることが多いです。次女は虫が好きなので、虫取りとかに連れ出されます（苦笑）。家族みんなで温泉に行くこともあります。癒されますね」（田尻先生）

「クリニックのこれから先のビジョンとしては、どうお考えですか？」（植松）
「もっと拡大したいと思っています。幅広い科で診察できるので、ファミリーで来院してもらえるよう、そして患者様がすぐ立ち寄れるクリニックを目指しています」（田尻先生）

お話を伺った先生
東京・錦糸町皮膚科内科クリニック
田尻 友恵先生

北里大学　卒業、東京医科歯科大学病院 入局
都内クリニックで皮膚科、内科、アレルギー科、ペインクリニック科、美容皮膚科分野でも研鑽を積む
2022年7月　錦糸町皮膚科内科クリニック　開業

麻酔科専門医
日本医師会認定産業医
日本抗加齢医学会
日本美容皮膚科学会
麻酔科学会
ペインクリニック学会

　　　　　　　　　　　　　　

錦糸町皮膚科内科クリニック
東京都墨田区江東橋4-25-7　JUスカイタウン錦糸町 1F
https://kinshicho-clinic.com/

text：ERI NAKAO

2024.08.21